出版社内容情報
たそがれ探偵社に持ち込まれた今回の依頼は、「友達の影が突然変わった」というもの。探偵が不在の中、恋多き「元」幽霊、真理子さんが捜査を進めることになる。
みんなから忘れ去られた遊園地。突如現れた団地。
どこか抜けたところもある真理子さんが、忘れられていく哀切さを知りながら、謎の解決に奮闘する。
累計45万部突破!
あの世とこの世は、本当はつながっている――。
人々の“思い” を優しくつなぐ、幻想シリーズ。
<文庫書下ろし>
内容説明
あの世とこの世を結ぶ境界エリアにある探偵事務所で勤務する、元幽霊の真理子さん。彼女のもとに、同級生が変になったという相談が持ち込まれる。原因は遊園地にあるらしいのだが、その遊園地はとうの昔に廃園になっており、跡地には団地が建っていた。人々の想いをつなぐ大人気シリーズ最新作。
著者等紹介
堀川アサコ[ホリカワアサコ]
1964年、青森県生まれ。2006年『闇鏡』で第18回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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yamatoshiuruhashi
46
堀川アサコ最新刊。以前、一気読みした幻想シリーズの続編と言うので購入。美人の幽霊・真理子さんが探偵社の大島ちゃん不在の間に頑張る。これまでの登場人物も続々登場で懐かしい。遊園地の閉園にまつわる話となっているが、閉園当日に別れを惜しむ人たちが大勢集まるくらいなら、その人たちはなぜもっといってやらなかったのか。本書末にそうでてくるが、地方都市で消滅する百貨店、映画館でも全くように思いながら、テレビニュースの「別れを惜しむ人たち」を冷ややかな目で見てしまう。巻末、過去は結局ループするのか。続編含みがありそう。2022/06/15
ぽろん
35
今回は、真理子さんが大活躍。一生懸命にやる程に空回りする真理子さん。ドタバタと動き回って、今回も愉しく読了。2022/04/30
よしりん
22
『幻想』シリーズは好きなんだけど今回のはいまいち…読むの途中でやめようかと思いながらなんとか読了。2023/07/11
NAOAMI
18
あの世とこの世を結ぶ境界が舞台。元遊園地があった場所は今は団地が建っているのだが、そこに幻想の如く昔そのままの遊園地が出現する?そんな超常設定を頼りない探偵社の元幽霊・真理子さんが解決する流れ。美人過ぎて男性は手玉に取れるが、同性からは嫌われ警戒され、捜査なのか行き当たりばったりなのか知らないが、とても真実に近づいているように思えない。だがドタバタしながらも自ずと事態が動き出す。軽妙なテンポと無駄な会話も面白く、まとまりのない筆致も味わいとして受け入れられる良さがある。軽いノスタルジーと共に気楽に読める。2022/03/29
くろねこ
16
今回はみんなお馴染み真理子さんがまさかの主役!まさかすぎる! そしてこんなアクティブな真理子さん初めて見た。 着ぐるみ怪談が広まる団地と、怪しい宗教団体、そして突如現れる遊園地…もうしっちゃかめっちゃかw でもそれが面白くて心地良くてとても好き🥺2022/05/06
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- 和書
- こんやここでのひとさかり