創元クライム・クラブ
モザイク事件帳

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  • サイズ B6判/ページ数 309p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488012304
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

犯人当て、安楽椅子探偵、日常の謎、バカミス…ミステリでお馴染みの七つの「お題」を解くのはマッドサイエンティストに記憶障害の探偵、超天才殺人者!一筋縄ではいかない狂った事件、犯人、探偵を巧緻な論理で寄せ木細工のように組み上げた、叙述トリックの名手としても知られる鬼才の真骨頂。精密な論理が、そこはかとない黒い笑いを構築する待望のミステリ連作集。

著者等紹介

小林泰三[コバヤシヤスミ]
1962年、京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」が第10回SFマガジン読者賞国内部門を受賞し、同短編を表題作とした2002年刊行の短編集は、第22回日本SF大賞候補作となった『AΩ(アルファ・オメガ)』に続き、第23回日本SF大賞候補作となる。ホラー、ハードSF、ミステリなど、幅広いジャンルで創作活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちーたん

83
【追悼】小林泰三さんは大好きな作家さん。初めて読んだ作品はこちらの文庫改題作『大きな森の小さな密室』。ヤスミンとファンに親しまれる作品群は決して万人受けするものではないけど、一部の読者の心をガッツリ掴んで離さない魅力が詰まってる。知的さとグロさと意外性が融合された唯一無二の作家さん。私はこの本と出逢いヤスミンに魅了された。ヤスミンが紡ぐSF物語が好きだ。徳さんも礼都も二吉もメルヘン殺しシリーズのビルも好きだ!58歳はまだ早すぎる。もっともっと追いかけたかった。ヤスミン大好き。心からご冥福をお祈りします。2020/11/25

モルク

83
7つのミステリー短編集。犯人あてやバカミスなどそれぞれのテーマに沿っているが、進むごとにどんどんくせが強くなっていく感じがする。まさに寄せ木細工の構成で楽しめた。ヤスミンワールドにはお馴染みな名探偵の各人が登場し、巻末には彼らのプロフィールまである。ワォ!2019/11/21

bibi

35
先に読んだのが『アルファ・オメガ』の長編だったので、短編で読みやすかった。『玩具修理者』でいきなりハマった小林泰三さんでしたが、ちょっと言葉遊びみたいなところが、まどろっこしくなってしまいました。2019/06/09

はな

31
犯人当て、倒叙ミステリ、バカミス、などそれぞれにテーマのある7編が収められた短編集。二つ目まで、お。普通におもしろいって思ってたら、三つ目で新藤礼都が出てきた辺りからどんどんクセが強くなってきた笑。田村二吉の出てくる「遺体の代弁者」「路上に放置されたパン屑の研究」が好き。二吉の特性上、彼はいつもかわいそう状況なんだけど、ついつい笑ってしまう。徳さん楽しそうだなー!巻末にはヤスミンワールドの名探偵紹介があります。Σと丸鋸ははじめましてだったから、彼らの出ている作品もそのうち読みたい。次は『アリス殺し』かな!2018/08/27

おりん

28
ミステリ短編集。ライトで読みやすい文章で読後にあまり残るものが無く小粒な作品という印象を持つ一方で内容は濃い、不思議な後味の本。著者の他作品に出ている登場人物が出てくるので、知ってれば物語に入りやすい。二話目以外は面白かった。特に一話目と三話目は本格推理もので良かった。四話目は馬鹿馬鹿しくて印象に残る。五話目は作中で展開される詭弁がややこしく、理解するのに時間がかかったが、その分インパクトがあった。六話目と七話目は結末が予想外で楽しめた。2017/11/06

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