出版社内容情報
「私が皇帝になって世界を平和にする!」西洋中世唯一の女性歴史家、ビザンツ皇女アンナ・コムネナの少女時代を鮮やかに描く!
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本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南北
48
長い間積ん読にしていたのを後悔するくらいおもしろかった。東ローマ帝国の皇女アンナ・コムネナは12歳で再婚する。夫であるニケフォロスとは最初はうまくいかないところもあるが、次第に信頼していくようになる。皇帝になるつもりでいたアンナだが、弟が生まれてからは弟が跡継ぎとなり、対立していく。十字軍の時代であり、帝国はその対応に追われるだけでなく、国内の裏切りも警戒しなければならないなど権謀術数が渦巻く世界がわかりやすく描かれている。全ページカラーなのも当時の人々の衣装の色がわかって、よかった。2024/04/29
兵士O
38
父である現皇帝を無条件で敬愛している、次の皇帝には自分こそ相応しいと思っている、そしてその邪魔となる弟を消したいと思っている――そんな可愛いけれど、王族ならではの傲慢不遜なヒロイン、アンナ。そんな彼女が、最初の婚約者と死に別れ、今の婿と婚礼する所から物語は始まります。当初は野心のない婿に関心のなかったアンナも、彼の優しさ、教養、聡明さに惹かれ始めます。そして単純だった彼女を現実に突き落とす、陰謀、出会い、事件。彼女を後年の歴史家たらしめる芽生えがこの巻には記されています。それにしても佐藤さんノってるなあ。2022/07/06
りー
25
ビザンツ帝国が衰退期に入る11世紀頃のコムネノス朝の姫君が主人公。面白い面白いと皆が言うので我慢できずに読んでみたら、大絶賛されるのが納得の面白さ。オールカラー、しかも短編の連続なので、眼福&読みやすく&奥が深い!。 アンナちゃんのように前向きに生きてみたい😂2023/01/07
mahiro
24
読友さんのレビューを見て興味を持ったが 面白い、ビザンチン帝国の第一次十字軍の頃実在した皇女の生涯らしい。 1巻目ではまだ強気で勝気な文学少女、12歳で2度目の結婚をして皇帝になるという夢を持ちながら宮廷内の陰謀、身内同士のドロドロの争い等の現実を身に覚えつつ成長していく。一気に5巻まで買って良かった、まとめ読み出来る。2024/04/20
空のかなた
22
4コマ漫画なのに史実に基づく中身や科白の密度のせいなのか、普通のコマワリのように読ませる力有。しかも全頁カラー。舞台はビザンツ帝国、主人公は女は皇帝になれないことを1ミリも考えたことがない皇女アンナ。戦争を仕掛け領土を拡げる事を繰り返す王たち、自分の願望を実現するためなら女を使い、男を欺き、美貌を駆使して暗躍する宮廷の女性達。裏切者は二度と歯向かわぬよう両目を潰す下りは史実に忠実なだけにリアルに怖かった。このあとアンナが「歴史家」へとどう成長していくのか、共に体験できるレアな作品と作者に感服。2022/07/11
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