出版社内容情報
政府は「11月末までには希望するすべての人にワクチン接種を終えたい」と宣言しているが、政府の努力目標はとても額面通りには受け止められない。そればかりか、刻々と変異し感染力を強める新型コロナウィルスによって、2回接種したのに感染する例が増え、いまや3回目の接種が必要になっている。不足するワクチンの輸入は間に合うのか。
拡大する子どもへの感染も深刻で、12歳以下の子どものワクチンは接種はいつになるのか、親の心配は尽きない。
いつまで経っても安心できないコロナの変異ウィルスとワクチンの問題。
そんな不安を少しでも解消しようと、感染症ワクチンの専門家である筆者が、基本知識から最新のトラブルまで、多くの国民の疑問に答えたのが本書だ。
決して大げさに騒ぎ立てるのではなく、長年の経験と研究をもとに冷静に科学的に、わかりやすいQ&A方式で説明しているので、かえって説得力も信頼性も増す。一家に一冊あれば、安心できる実用書だ。
【主な内容】
・コロナ・ワクチンに副反応が多いのはなぜか ・アナフィラキシー症状が女性に多いのはなぜか
・1回目と2回目で違うワクチンは効果があるのか ・「副作用」でなく「副反応」と呼ぶのはなぜか
・インフルエンザに比べ、接種後の死者は多いのか少ないのか ・アストロゼネカ社製なら1回接種で大丈夫は本当か
・肥満の場合、効果が薄いのは本当か ・無症状の感染者は接種しても有効なのか
・感染した人は回復後のいつワクチンを打てばいいのか ・ワクチン接種と死亡例の因果関係が認められないのはなぜか
・ワクチン接種は2回より3回が有効な理由 ・2回接種の人でも3日目まで要注意
・ワクチンの起源と知っておきたい歴史 ・なぜコロナウィルスは変異が早いのか
・変異はどこまで繰り返されるのか ・いま猛威をふるうデルタ株の構造と正体 ・変異スピードに追い付けない抗体カクテル
・新型コロナの経口ワクチンはなぜ難しいのか ・国内産ワクチンが今のところ絶望的な理由
・コロナ感染の終焉の日はくるのか
(一部抜粋)
内容説明
感染症ワクチンの専門家が「いま知りたい」ことをQ&A形式で教えます。
目次
第1章 コロナワクチン最新情報編(コロナウイルスへの特効薬となる可能性を秘めた抗体カクテル療法;3回目の「ブースター接種」はデメリットも少なく高い効果が得られる ほか)
第2章 コロナワクチン不安解消編(コロナウイルスを押さえ込める希望はワクチンの異種混合接種;ブレークスルー感染予防のカギは期間をあけたブースター接種 ほか)
第3章 コロナワクチン社会情勢編(政府が特例承認第1号を出したファイザー社製ワクチン;国産ワクチンができない理由(1)ワクチンの副反応に対する不安感が強い日本人 ほか)
第4章 コロナウイルス知識・歴史編(メッセンジャー(m)RNAワクチンとウイルスベクターワクチンの違いとは
インフルエンザワクチンより副反応の割合が多い筋肉注射 ほか)
著者等紹介
奥田研爾[オクダケンジ]
1971年横浜市立大学医学部を卒業後、米国ワシントン大学遺伝学教室、メイヨークリニック医科大学及びミネソタ大学助教授兼任、ハーバード大学医学部助教授、デューク大客員教授、スイスのバーゼル免疫研究所客員研究員として勤務。1983年横浜市立大学教授。2001年横浜市立大学副学長、10年から名誉教授。12年にはワクチン研究所を併設した奥田内科院長。元日本エイズ学会理事など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミライ
spatz
ペカソ・チャルマンチャイ