出版社内容情報
メフィスト賞作家・望月拓海が描く「放送作家」お仕事小説第2弾!
人前で喋れず会話はスケッチブック。奇妙なパンダ帽。見た目は儚い少女のよう。乙木花史は変人だが《テレビ番組の天才》だ。
情熱だけは誰にも負けない元ヤンであるおれ・大城了は花史とコンビで放送作家になった。仕事が増えてきた二人の元に有名番組の企画が舞い込むが、責任者からヤラセを持ち掛けられ……。
心と体を蝕む不条理な業界(セカイ)に立ち向かう青春お仕事エンタメ第2弾!
内容説明
人前で喋れず会話はスケッチブック。奇妙なパンダ帽。見た目は儚い少女のよう。乙木花史は変人だが“テレビ番組の天才”だ。情熱だけは誰にも負けない元ヤンであるおれ・大城了は花史とコンビで放送作家になった。仕事が増えてきた二人の元に有名番組の企画が舞い込むが、責任者からヤラセを持ち掛けられ…。心と体を蝕む不条理な業界に立ち向かう青春お仕事エンタメ!
著者等紹介
望月拓海[モチズキタクミ]
神奈川県横浜市生まれ。日本脚本家連盟会員。放送作家として活動後、2017年『毎年、記憶を失う彼女の救いかた』で第54回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
28
コンビで放送作家・園原一二三になった熱い元ヤン大城了と、スケッチブックで会話をするテレビ番組の天才・乙木花史。仕事が増えてきた二人に有名番組の企画が舞い込むが、責任者からヤラセを持ち掛けられる第二弾。二人が出会った凄腕の若手女性放送作家宝生真奏、オーディション番組に出演する・楠瀬夢依。そして令和の歌姫・愛宕瞳。ヤラセを許容できずに憤慨する二人が、時にはぶつかり合いながら彼女たちの苦悩にもそれぞれ向き合って、了の熱い想いと花史のアイデアで真っ向勝負でひっくり返してみせる展開にはぐっと来るものがありましたね。2022/01/03
leo18
5
了と花史の駆け出し若手放送作家コンビは有名音楽番組の仕事を通じ、同じ若手放送作家の真奏とぶつかり合う。熱くてエネルギッシュな物語だ。人間ドラマもしっかり描かれていて良い。2022/02/09
ともりぶ
3
思い込みが激しすぎる主人公…。今回は音楽番組。オーディションの様子だったり曲紹介のテロップ一行にも苦労が詰まってることがわかった。2022/05/21
ちょろ
1
サクサク読めてそれなりに面白い。ただ前作もそうだが作中で賞賛される企画演出や行動に説得力がなさすぎて、他の人間が馬鹿にみえるようになっている。 アイドルの天使性を表現するのに羽を降らせただけで「感動で涙が出てきた。こんなの天才でも思いつかない」と絶賛されるのはあまりに酷い。演者に負担をかけるワイヤー吊りよりも先に思いつく演出だろう。 他にも枚挙にいとまがない。台風のなかコントをできる人間がいるあたり、思想や文化が異世界レベルで違う世界なのかも知れないが……。2022/05/20