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内容説明
中東の難民キャンプ、アフリカの紛争地帯、アジアの貧困地域など、日本に生きる私たちの想像を絶する国内外の様々な現場を取材してきた著者は、なぜルポルタージュ作家という道を選んだのか。一人の青年の成長とともに、真に人間的であるとはどのようなことかを問う意欲作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
azukin2
37
石井光太の名前にひかれ手にしたこの本。装丁からは到底想像も出来ない内容だった。『鬼畜の家』『43回の殺意』を既読しているのでとても読みやすいルポを書く作家さんだとは知っているけど海外ルポがこんなに過酷で残酷なのには驚いた。是非デビュー作から読んでみたくなる。物乞い用に赤ちゃんを貸し出す商売をするマフィアとかウガンダの子供兵士の実情とか知らなかったことばかり。テレビや新聞では知り得ないことが赤裸々に記録されている。東日本大震災の『遺体』出版のその後のエピソードでははからずも涙がでてしまった。2021/05/15
ごへいもち
14
目を背けたくなる話が辛くて飛ばし読み2022/09/10
はる
10
ノンフィクション作家の石井光太さんの自叙伝。芸術や海外との距離が近い家庭環境で、ものづくりのイメージが幼少期に既にできていた著者。作家になることを決め初めての海外はパキスタンとアフガニスタンへ。経済的、社会的苦難、また災害など色んな事情で困難な状況にある人たちが、それでも前を向いて生きていけるのはなぜか。出会った人たちと丁寧に接するからこそ気づけるその人の希望や願い、心の拠り所ともなる“小さな神様”。石井さんの“小さな神様”に込められた思いの深さを知り、「ちいさなかみさま」の前にこちらを読むべきだったな。2022/10/21
はなびや
5
YAジャンルだが、性風俗で働く人たちや少年兵など、中身はかなりハードだった。表紙は手に取りやすい感じだが、読むとガツンとくる。2021/02/19
かたばみ
1
多分、以前新書でも読んだと思うけど、加筆の部分があるのかな。また新しい発見と感動があった。私がドキュメンタリーやノンフィクションが好きな訳は、世界のいろんな人の小さな神様に出会いたいと思ってるから…かな。2019/08/30