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出版社内容情報
安彦良和、入魂の歴史巨編!!『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』『天の血脈』など数々の名作を世におくり出してきたレジェンドが「最後の長編」と銘打ち挑むロシア革命と日本。大正時代、「シベリア出兵」によりロシアの戦場に立った腕利きの砲兵・乾と、気鋭の新聞記者・巽の物語。
日本のシベリア出兵は初めての冬を迎えた。セミョーノフ軍で少尉に昇進した乾はコルチャーク軍の攻勢に備えザバイカルの国境を守備していたが、ある麗人を護衛する任務につく。一方巽は通信社の特派記者として反革命政府の拠点・オムスクに到着したが、いきなり拘束されてしまった。
乾と巽、二人の主人公の物語はロシア情勢さながらに激動する!!
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- 評価
乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
19
「小さき者」達と「戦争」。それはつまり、地べたを這う者から見上げた歴史、と言えるかもしれない。砲兵としての乾と、記者としての巽、この小さき者である二人は確かに、巨大な歴史に翻弄されているように見える。しかし、小さき者達こそが歴史を動かし、作っているのだという信念を、安彦良和の画からは感じられる。決してスーパーヒーローではない二人が、懸命に生きようとする姿が、少しずつ歴史を形作っていくのだ。2021/11/26
毎日が日曜日
5
★★★+2021/12/26
eihuji
4
1~6巻6/19読了。 年頭に読み終えた安彦良和マイバックページズに触発され、 現在入手可能な安彦作品を手当たり次第に衝動買いした一部。 現在進行中のシリーズだが安彦曰く、最後の長編漫画らしい。 本年中に75歳を迎えるのだから致し方ないものの、 やはり淋しく思える。 内容は面白い。 で、これを読メに登録しようとして既刊が8巻だと知った。 おぼえておかねば。2022/11/22
千本通り
3
シベリア出兵についてはあまり知らなかったが、最後の年表を見るといろんなことが起こっていたんだな。フィクションとはいえ勉強になる。2021/12/12
hirokazu
2
出兵からわずか半年。総理は寺内正毅から原敬に代わり、減兵政策が進むも、日本軍は東部シベリアの支配に執着し、ボルチェビキ、パルチザンとの戦いで戦死者を増やしていく。この出兵が後に「戦費10億円を費やし、死者3000人と言う犠牲を払いながら、何ら得るところがなかった」と評されることを知るはずもなく、乾と巽は「巨きいモノ」に呑み込まれていく。2021/12/11