すべての月、すべての年―ルシア・ベルリン作品集

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すべての月、すべての年―ルシア・ベルリン作品集

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  • サイズ 46判/ページ数 376p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065241660
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報


【紀伊國屋書店チャンネル】

魂の作家による19の短編。
ロングセラー『掃除婦のための手引き書』のルシア・ベルリン、待望の新邦訳作品集。

『掃除婦のための手引き書』の底本である短編集 A Manual for Cleaning Women より、同書に収録しきれなかった19編を収録、今回も傑作ぞろいの作品集です。

〈収録作品〉
虎に噛まれて/エル・ティム/視点/緊急救命室ノート、一九七七年/失われた時/すべての月、すべての年/メリーナ/
友人/野良犬/哀しみ/ブルーボネット/コンチへの手紙/泣くなんて馬鹿/情事/笑ってみせてよ/カルメン/
ミヒート/502/B・Fとわたし

内容説明

魂の作家による十九の短編。『掃除婦のための手引き書』のルシア・ベルリン、待望の新邦訳作品集。

著者等紹介

ベルリン,ルシア[ベルリン,ルシア] [Berlin,Lucia]
1936年アラスカ生まれ。鉱山技師だった父の仕事の関係で幼少期より北米の鉱山町を転々とし、成長期の大半をチリで過ごす。3回の結婚と離婚を経て4人の息子をシングルマザーとして育てながら、学校教師、掃除婦、電話交換手、看護助手などをして働く。いっぽうでアルコール依存症に苦しむ。20代から自身の体験に根ざした小説を書きはじめ、77年に最初の作品集が発表されると、その斬新な「声」により、多くの同時代人作家に衝撃を与える。90年代に入ってサンフランシスコ郡刑務所などで創作を教えるようになり、のちにコロラド大学准教授になる。2004年逝去

岸本佐知子[キシモトサチコ]
翻訳家。2007年、『ねにもつタイプ』で講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

147
『掃除婦のための手引き書』も素晴らしかったが、本作品集も存分に楽しめた。訳の良さも預かって大きいのだろう。 「ベルリン( 1936年 – 2004年)は米国アラスカ州ジュノーで生まれ、幼少時は鉱山技師の父親の仕事のために各地を転居した。一家はアイダホ州、モンタナ州、アリゾナ州、そしてチリの鉱山キャンプで暮らし、ベルリンはそれらの地で青春時代を過ごした。成人してからはニューメキシコ州、メキシコ、カリフォルニア州、そしてコロラド州で暮らした」(Wikipedia参照)という。2022/06/12

buchipanda3

137
様々な国や地域を巡り、様々な職業で生活した著者。その間に彼女が経験したこと、見つめたこと、そしてやるせない気持ちになったこと、それでも自分のやるべきことをやり続けた気概がこの中に詰まっていたと思う。今作では目線が他人に向けられた話が印象的。堕胎の裏病院の出来事、緊急救命室の会話、同僚のルース、英語が話せないアメリア。著者は誤魔化さず描く。同情を誘うのではなく、どんなことも起こりうる社会の中で、よくも悪くも深い感情を持つ人間の血の通った姿をつぶさに描く。彼女が見い出す完全ではない愛すべき人間味が心に残った。2022/05/30

seacalf

134
前作同様、今回も凄くいい。ルシア・ベルリンの書く本は読むだけでフッと瞬時に彼女の世界に浸ることが出来る。物語自体はかなり悲惨だったりほろ苦い人生を感じさせたりするのに何故だか不思議と心地良さを感じる空気感がある。彼女の紡ぐ言葉を聞いていると世界中で足を踏ん張って生きている人達のすぐ傍にいるような気分になる。エッジの効いた文章、一風変わった幼児期の体験、破滅的だが喜びに溢れる日々。読み処が多く秋の夜長に相応しい。幾つかは雰囲気を味わうだけでも満足、幾つかは必ず再読したくなる。まだ未訳もあるので今後も楽しみ。2022/11/01

kaoru

133
ルシア・ベルリンの邦訳2冊目。多彩な生き方をした彼女の人生を反映する19の短編。表題作はメキシコの海の描写が鮮やかで、私事ながら25年前のカンクンへの旅行が脳裏に甦った。『虎に噛まれて』は中絶を請け負う医師、『エル・ティム』は不良の天才等世の中の正道を踏み外した人間が多く描かれる。病院勤務を基にした『ミヒート』はメキシコ娘アメリアの酷い体験が看護師の「わたし」の視点から語られる事で一層胸に迫る。ドラッグの運び屋を強いられる妊婦『カルメン』、癌に冒された妹を描く『哀しみ』。明るいシチュエーションの物語は→2022/05/21

ちゃちゃ

123
それは天賦の才なのだろうか。日常に潜む本質を鋭く射抜く目、余計な説明を削ぎ落とした的確な描写力。切り取られた生の断片は、血の滲むように痛々しくて、鮮烈で、愛おしい。短編の一つひとつに、彼女の人間性が投射される。刹那的、享楽的、破滅的とも言えるルシアの生涯。自分に嘘がつけない性格ゆえの苦悩や葛藤から生み出された、魂に響くような言葉。どの短編にも通底するのは、孤独と背中合わせの愛、命を慈しみ人生を楽しむ姿勢。世間の価値観から離れ、自分らしく生き、愛し、信じることの哀歓が行間から溢れ、胸に迫る短編集だ。2022/09/23

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