講談社文庫<br> 草々不一

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講談社文庫
草々不一

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  • サイズ 文庫判/ページ数 480p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065236291
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

泣ける。笑える。心がほっこり温まる。
身分としきたりに縛られた暮らしにも、喜怒哀楽、切なくも可笑しい人生の諸相があった。江戸の武家の心を綴る、傑作時代小説短編集。

朝井節、ますますの名調子。
1冊に長編8作分の人生が。

「紛者(まがいもの)」助太刀を頼まれた、牢人者の信次郎。頼まれたら断れないのが武士だが。
「青雲」立身する者とできぬ者。分かれ道を説く上司に悩まされ。
「蓬莱」大身の旗本家へ婿入りしたはいいが、妻から3つの約束をさせられて。
「一汁五菜」刀ではなく包丁で仕える江戸城の料理人が、裏稼ぎに精を出す。
「妻の一分」大石内蔵助の妻、りくにとっての忠臣蔵を、そばで見守った者がいた。
「落猿」藩の外交官である江戸留守居役が、公儀との駆け引きの最中に。
「春天」剣術指南所の娘と二刀流の修行人。剣で心を通わせた二人の行く末は。
「草々不一」漢字を読めない隠居侍が、亡き妻の手紙を読むため手習塾に通い始める。

内容説明

助太刀を断った浪人者が再び喧嘩沙汰に巻き込まれる「紛者」。包丁で公儀に仕える江戸城の料理人が裏稼ぎに精を出す「一汁五菜」。漢字を読めない隠居侍が、亡き妻の手紙を読むため手習塾に通い始める「草々不一」。など、珠玉の時代短編集。身分としきたりに縛られた暮らしにも、切なく可笑しい人生の諸相がある。

著者等紹介

朝井まかて[アサイマカテ]
1959年、大阪府生まれ。甲南女子大学文学部卒業。2008年、第3回小説現代長編新人賞奨励賞を『実さえ花さえ』(のちに『花競べ 向嶋なずな屋繁盛記』に改題)で受賞してデビュー。’13年に『恋歌』で第3回本屋が選ぶ時代小説大賞、’14年に同書で第150回直木賞、『阿蘭陀西鶴』で第31回織田作之助賞、’15年に『すかたん』で第3回大阪ほんま本大賞、’16年に『眩』で第22回中山義秀文学賞、’17年に『福袋』で第11回舟橋聖一文学賞、’18年に『雲上雲下』で第13回中央公論文芸賞、『悪玉伝』で第22回司馬遼太郎賞。’19年に大阪文化賞。’20年に『グッドバイ』で第11回親鸞賞、’21年に『類』で第71回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

112
時代小説の短編が8作収められています。一つ一つの作品がとても味わいのあるもので長編にでもできるといっても過言ではありません。読んだあとにじんわりとしたk持ちになってきます。大石内蔵助の妻りくの「妻の一分」が特に印象に残りました。2021/09/04

sin

67
江戸と云う時代に生きた武士とその家族の物語…そういうと重々しいがどれも可笑しみと悲哀に満ちた人間味の物語だ。粉者/武士の世界に嫌気がさして浪人に身をやつしたが、兄の切腹の真相に義憤に駈られた仇討ちも所詮武士の面子、青雲/奉公を果たさんが為の活動も出目は他者に転ぶが、脇役たる主人公達がなおのこと際立つ、蓬莱/しきたりに縛られた武士の世界に意外の恋模様、一汁五菜/まさかの復讐譚、妻の一分/内蔵助の家族の物語、落猿/談合は日本のお家芸、春天/初恋、草々不一/夫は妻の実を知らない。そしてサトエリの微笑ましい解説。2021/09/29

佐島楓

60
変幻自在、多種多様な短編集。シリアスからコメディーまでなんでもござれ。江戸時代の泰平の世、戦闘能力を必要とされなくなった武士の悲哀を読み、実際も世知辛かったのだろうなとしみじみと思った。いつものことながら、面白かったです。2021/10/19

エドワード

45
大学のゼミで「江戸時代の識字率は世界一だった。」と習ったことがある。武士も町人も子供の頃から手習塾に通う。漢字が読めない隠居の忠左衛門。亡き妻の手紙を読むべく子供に交じって字を学ぶ「草々不一」。「楽しむために、学ぶのか。」驚きの一文がいい。藩の情報交換のための聞番「落猿」、江戸城内の台所事情「一汁五菜」、いずれも武士の暮らしの泣き笑いがすぐそこにある。忠義に孝行。法度に武士道。がんじがらめの江戸時代の武士たち。殊に厄介なのが「士道に悖る」というヤツだ。常に藩と家を背負う彼らを見る温かい眼差しが心に沁みる。2022/02/26

Y.yamabuki

25
武家社会を扱った短編集。何れの話も素晴らしく、まるごとぎゅっと詰まったクオリティの高い一冊。武士の悲哀を描いた物から史実に基づいた話、ミステリー調、ラブストーリまで趣の異なった各話。大石内蔵助の妻を主人公にした「妻の一分」は、語りに工夫もあり読み応え十分。「蓬莱」は“胸の空く”思いの温かな話。ラスト二編、よく晴れた日に竹籠を持って土筆採りをするところから始まる「春日」と「草々不一」は、思わずじーんと来てしまった。当時の“あらある”のようなリアルな武家社会の世相も描かれていて、これも面白かった。2021/12/20

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