出版社内容情報
前代未聞のヒロイン、鬼斬り花魁。シリーズ、いよいよクライマックス!
妓楼に現れた一人の謎の男。男が死んだ夜、権三は姿を消した。いつもみんなを支えてくれた権三が下手人だと、にわかには信じられない「黒雲」のメンバーたち。そんな中、惣之丞の目的が明らかになり、「黒雲」が闘わなければならない真の相手が、姿を見せた。
内容説明
人としての命を終えた後も、恨みと哀しみによって、鬼と化す者たち。幕府は鬼から江戸を守らんと「黒雲」を作り、朝廷は差別をなくさんと鬼を利用することを思いついた。幕府と朝廷の代理戦争に巻き込まれた瑠璃は、己の運命と向き合うことに。そんな時、「黒雲」の精神的支柱、権三が人を殺して消えた!
著者等紹介
夏原エヰジ[ナツバラエイジ]
1991年千葉県生まれ。上智大学法学部卒業。2017年に第13回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞した『Cocoon‐修羅の目覚め』でいきなりシリーズ化が決定(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょん
17
権さん一家を襲う理不尽な出来事が悲しく切ない。帝の主張は具体的な飢饉からの立て直しを考えておらず、単に権力を取り戻すために差別の撤廃など聞こえの良い事を言ってるようにしか見えない。鳩使いラスボス将門様と瑠璃の対決の行方は一体どうなるんだろう。2021/06/22
ざるめ
14
権さん…あぁ権さん…(T-T)苦しく、辛い戦いを乗り越え、益々深まる仲間との結束(^ー^)しかし、この終わり方は…(゚A゚;)2022/01/27
みどり
6
権三さんの過去。ほぼ1冊を掛けるだけのことはある。 現在と、過去の狭間で、そう来るか!!という展開。 黒雲と鳩飼いの戦いだけではなく、結局大きなくくりで「人は人を見下さないと生きていけない」という、すごく悲しい展開の話。 次でみんなが幸せに、という終わりに持っていくのは力業になりそう。2022/02/02
まゆこ
5
★★★☆☆2022/02/13
アヤ
4
どれだけ因縁を重ねて来るんだろうか。ある意味狭い世界かと。権三の過去も明らかになり、あとは最終決戦のみか。ちょっと上滑りして来た。誰もが幸せなハッピーエンドにはならなそうな予感しかない、遠慮会釈なしの展開でした。2021/09/07