講談社文庫<br> 宿命―國松警察庁長官を狙撃した男・捜査完結

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講談社文庫
宿命―國松警察庁長官を狙撃した男・捜査完結

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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065229088
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

警察庁長官狙撃事件は、なぜ解決できずに時効を迎えなければならなかったのか。濃厚な容疑を持つ人物が浮上していながら、なぜ、オウム真理教団の犯行に固執しなければならなかったのか。日本警察の宿命を説く第一線捜査官による衝撃の手記。
文庫版で「第九章 エージェントD」を加筆!
単行本刊行後、「協力者」から手紙が届いた。「元刑事」となった著者は、協力者との接触を図る。本当の意味での「捜査完結」に向け、緊迫の場面に臨む――。

 1995年3月30日朝、東京・荒川区において、國松孝次警察庁長官が何者かに狙撃された。警視庁は、当時の社会情勢等から、オウム真理教団による組織的テロと見て、警察の威信をかけた大捜査を展開、2004年に至り、オウム真理教関係者の逮捕にこぎつける。しかし、被疑者らが起訴されることはなく捜査は迷走し、2010年3月、多くの謎を残したまま事件は時効を迎えてしまった。
実は、この捜査の陰で、濃厚な容疑を持つ人物が浮上していた。その人物は民兵組織の結成を目指した「中村泰」。中村の内偵を進めた原氏は、徹底抗戦する中村の取調べを継続し、ついに中村から、警察庁長官を狙撃した自供を引き出す。そして、その供述は、現場の状況に合致して迫真に富み、犯人しか知り得ない内容に満ちていた。原氏が率いる捜査班は、幾多の困難を克服しながら中村の捜査を推し進め、多くの証拠を蓄積していくが、中村が立件されることはなかった。
なぜ、中村の捜査は封印されたのか。警視庁幹部、警察組織、現場捜査員、被疑者、社会情勢等、様々な「宿命」が絡み合い、葬り去られた事件の真相に迫る。

内容説明

オウム真理教事件の渦中、國松孝次・警察庁長官が何者かに狙撃され、瀕死の重傷を負った。その8年後、別の警察官殺害事件の捜査の過程で、中村泰という男の名前が浮上する。警視庁捜査第一課の原刑事は中村を取り調べ、50通もの調書と上申書を作成した。そこで語られた、長官狙撃事件の真実とは―。

目次

第1章 警察vs.オウム
第2章 急浮上した老鎗客
第3章 タイム・リミット
第4章 包囲網
第5章 ガン・ショー
第6章 自供
第7章 刑事と公安
第8章 最後の告白
第9章 エージェントD

著者等紹介

原雄一[ハラユウイチ]
中央大学法学部卒。警視庁捜査第一課で長きにわたり殺人犯捜査に従事、警察署副署長・署長、方面本部勤務を経て平成28年秋退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミエル

24
15年の年月を國松長官狙撃事件の捜査にあたった著者の熱い作品。誰が見ても犯人は中村泰、ここまで調べあげただけに事件の顛末の公式発表には苦味しか感じない。単純な公安警察と刑事警察の攻防だけでなく、トップの人事で方針転換を余儀なくされるのも辛い。そんなところでサラリーマンして欲しくないわけだけど、これが組織なんだよねと。まあ、そのモヤモヤのおかげでこんな重厚で読み応えのある作品が発表されたのだと思えば、個人的には結果オーライだと言えなくもない。読み応えに不足なし、重厚なルポをお探しならぜひオススメ。2023/12/26

しげき

17
かなりレアなケースの未解決事件。犯人はほぼほぼ分かっているのに··こんなもどかしい事はないと思う。時効はとっくに過ぎてるが、著者のこの事件との戦いはまだ終わっていないんだなと思った。2022/06/23

スプリント

15
ほぼ解決しているのに現実には未解決事件として捜査は終わっている。読んでいてもどかしく感じることが何度もあった。2022/10/09

Mark X Japan

11
事実は小説よりも奇なり、未解決事件にはいくつかのパターンがあるよです。この事件は、警察内部の問題で未解決にされています。読めば事件は解決出来たはずなのに、組織として誤謬を無謬にしていることが原因で、未解決になっています。(詳しくは読めば分かります)この屁理屈は当事者にしか通用しないし、重大な失態かつ国民に対する裏切りです。それは、被害者も怒りますよ。☆:4.52021/10/18

えつ

8
元刑事が書いた本とのことで、読んでみた。 國松元警察庁長官が狙撃されたときは4歳で全然記憶にない。読んでいて、とても読みやすい文章で驚いた。捜査が果てしなくて圧巻。なんでこんなに分かっているのに、起訴できないのか…。公安警察恐ろしや。 オウム真理教の事件のことや、國松元警察庁長官の狙撃事件のことがよく分かる1冊だった。組織ゆえの「宿命」からはどうしても逃れられないのだろうか…2021/05/22

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