内容説明
受験失敗。初めての失恋。おまけに父親がタイホ!?どん底の高1女子・海野苺がのめりこんだのは…エアギターだった!
著者等紹介
黒川裕子[クロカワユウコ]
作家。京都外国語大学学士、エディンバラ大学修士。2017年に『奏のフォルテ』で第58回講談社児童文学新人賞佳作入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
71
YA。受験に失敗し不本意な高校に入学した海野苺(うみのいちご)は落ち込んでいた。家族からも期待されず好きな人には酷いことを言われ、土曜授業をサボって河川敷にいた。河川敷でエアギターの練習をする同級生と出会い、苺の生活は一変する。ミルクティーな頭でブルーのカラコンをしたロクに誘われ、苺は怒りのままにエアギタープレイをする。自分が何者か分からない、人と違うことをする怖さ、それ以上に叫びたい心は押さえつけられない。▽シオンくんイケメン。2021/07/25
マツユキ
12
高校受験を失敗し、学校にも家にも居場所がない苺が、学校の問題児ロクに、エアバンドに誘われて…。コンプレックスあり、家族の問題あり、同年代のすれ違いあり、謎の大人ありで、人生のヒリヒリを感じつつ、勢いがあって、楽しかったです。そんなにロックを聴いてきたわけじゃないけど、ロックのかっこよさとかっこわるさを再確認しました。良いなあ。コーギーさんに、ちょっとスピッツを感じた。2022/05/26
タバサ
7
自称冴えない地味め女子の高校生苺が、憧れのクラスメイトと、ツチノコ並みにめったに学校で見かけないロクこと緑と共に、エアバンドにハマっていく物語。ノリよく読めるYAです^ ^ちょっと病んでいる大人もチャーミングに描かれていて、良いですね。ハッシュタグマイネームに続いて、子どもたちに寄り添う本だと思います。2022/05/07
くぅたん
7
後半から面白くなった。人生はままならない。一度の失敗で人生は全て終わりなのか、、最悪な事ばかり起きる。真面目ないちごだけど、親の事が、自分の事がわからずモヤモヤ。ロック?エア?展開は予測出来る感じだけど、考えさせられるシーンもあり。2021/08/14
はなびや
6
希望校の受験に失敗した苺。エリート家族の中で見放されたような気持ちになっている。この中でも『#マイネーム』のように名前のことが出てくる。大人からのお仕着せ。苺がストロベリーになると何かが変わるし、緑がロクになると何かが変わる。思春期の自分で自分をどうしてよいかわからないモヤモヤがよく伝わってくる。2021/11/20