- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > ノベルス
- > 星海社FICTIONS
出版社内容情報
紫綬褒章作家・稲葉真弓の別名義による『くりいむレモン』絶品ノベライズ、復刊第3弾はすべての原点「亜美」の物語を網羅した一冊!
内容説明
紫綬褒章受章作家・稲葉真弓がかつて「倉田悠子」の別名義で著した、『くりいむレモン』の絶品ノベライズ。高校生の野々村亜美は義兄の宏に密かに思いを寄せていた。そしてまた宏も亜美に恋しており、二人は禁断の愛へと落ちていく。秘密の発覚により二人は引き裂かれるが、亜美はディスコでの出会いやモデル業界へのスカウトを経て大人になり、やがて宏を追ってロンドンに旅立つ―。
著者等紹介
倉田悠子[クラタユウコ]
1980年代半ばから90年代初頭にかけ、『くりいむレモン』シリーズのノベライズをはじめとする“美少女小説”を数多く執筆する。長らく覆面作家として活躍してきたが、2014年、紫綬褒章受章作家・稲葉真弓の別名義であったことを明かした。同年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しまふくろう
20
表紙が可愛くて購入。挿絵は無かった。 物語は義兄との関係や周囲の状況に悩む女の子の成長物語。流されつつも真面目に物事に向き合おうとする主人公が健気で格好良い。この後どんな結果になってもハッピーエンドだと感じさせる終わり方も良かった。 それにしてもこの主人公の両親は、いったい過去にどんな事情があって結婚したんだろうか。2021/03/21
椎名
8
流されやすいというのが成人向けのヒロインとして必須要素だったのは時代を感じる。2021/02/24
ゆぽんぬ
5
【たくさんの昨日。たくさんの人々。みんなきれいな星屑。でも、たったひとつだけ、両手で囲いつづけたい想いがあった。たったひとつだけ。】 誰も知らない自分。一人ぼっちでポツンといる自分。 寂しくて悲しくて苦しい。ひたすら悶々とする亜美。 その亜美の悶々は、私の中に眠る寂しさにそっと寄り添ってくれるようで、何度読んでも安心する。 そして、亜美が導き出す答えと、強さは、私を勇気付けてくれるように感じる。 優しくて、綺麗な話だと感じる。2021/02/22
あつべよしき
4
全体的に漫画っぽいが不快にならない程度の人間臭さやリアリティなどがあって、そこがすごい好き。エッチな小説なはずなのに、エッチでない方向に昇華したのに驚いた2021/04/10
iyarasi_guti
2
亜美の心情描写が瑞々しくて美しい。流されやすい子が周りに支えられながら自分自身で動けるようになるまでの話だった。妹ものというより青春小説としてすごかった。若宮が本当にいい男、けどそこであっさりお兄さんを諦めない亜美もいい女2021/06/19