講談社文庫<br> 偶然の聖地

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講談社文庫
偶然の聖地

  • 宮内 悠介【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065223406
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

地図になく、検索でも見つからないイシュクト山。
時空がかかった疾患により説明不能なバグが相次ぐ世界で、
「偶然の聖地」を目指す理由(わけ)ありの4組の旅人たち。
秋のあとに訪れる短い春「旅春」、世界を修復(デバック)する「世界医」。
国、ジェンダー、S N S--ボーダーなき時代に鬼才・宮内悠介が描く物語という旅。

内容説明

地図になく、検索でも見つからないイシュクト山。時空がかかった疾患により説明不能なバグが相次ぐ世界で、「偶然の聖地」を目指す理由ありの4組の旅人たち。秋のあとに訪れる短い春「旅春」、世界を修復する「世界医」。国、ジェンダー、SNS―ボーダーなき時代に鬼才・宮内悠介が描く物語という旅。

著者等紹介

宮内悠介[ミヤウチユウスケ]
1979年東京都生まれ。1992年までニューヨーク在住、早稲田大学第一文学部卒。在学中はワセダミステリクラブに所属。2010年、「盤上の夜」で第1回創元SF短編賞の最終候補となり、選考委員特別賞である山田正紀賞に輝く。同作を表題とする『盤上の夜』は第147回直木賞候補となり、第33回日本SF大賞を受賞。さらに第2作品集『ヨハネスブルグの天使たち』も第149回直木賞候補となり、第34回日本SF大賞特別賞を受賞した。また、2013年には、第6回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞、2017年、『彼女がエスパーだったころ』で第38回吉川英治文学新人賞、『カブールの園』で第30回三島由紀夫賞をそれぞれ受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shun

35
SF的世界観で描かれる幻の聖地を目指す4組のトラベラーたちの物語。地図に載らないイシュクト山には奇妙な逸話が多く、曰く何かが叶う代わりに大事なものを失うといった具合。奇妙な話だがそもそもこの物語はまるでプログラムによって作られた世界であるようなバグが発生したりVRを想像すると分かり易い。そして本作の最も独創的な点は300項目を超える著者自身による注釈だろう。ほぼ全紙面に著者のコメントが挿入され、これら用語解説やらネタ解説等が読書の旅をより一層賑やかにしてくれます。一度本書を開いて見ることを強くお薦めする。2021/11/08

塩崎ツトム

22
まったく芽が出ない(というわけでもないけど)アマチュア小説家を9年近くやっているが、小説の作業がプログラミングに思えたことはない。自分にプログラミングの知識が欠片もない為であり、落ち物パズルのように思えることはある。どうすればフラグが連鎖して収束するか考えたり、フラグ回収の目途が立たずガメオベラになったりする。ただ、作品を自惚れにまみれた注釈だらけにしたいという願望は、小説を書く人間ならだれでも持っている。書くよりも、書かずに切り捨てることの方がちょいとばかし多いのだ。2021/09/27

田氏

21
300を超える註釈(*1)が欄外に犇めく(*2)本書が文庫化されると聞いたときは、正気か?と思った。奇書(*3)や実験小説のカテゴリに一歩踏み込み、さらにギークな単語や概念をこれでもかと詰め込み、バックパッカー(*4)としてのエッセイやメタフィクションを行き来し、こんなにもわちゃわちゃしているのに、作品世界を構成する概念群がきっちり統一されており、それでいて最終的にしっかりエンタメなのが恐ろしい(*5)。初読時には読み損ねていたけど、第一部の18話がこんなに重要だったとは。読み損ねる以前に、そもそも読めて2023/07/27

びっぐすとん

19
【私的冬季課題図書 延長戦】【冬季課題図書】読み終わったので延長戦突入。うへぇ、正月でネジがユルユルの頭にはチンプンカンブンだった。まずプログラミングのプの字もわからない私にはほとんど外国語の本を読んでいるかのようだ。混沌としていて、注釈まみれで(似鳥鶏さんの本みたい)、もう頭の中がバグだらけ・・・。本音を言えばあまり楽しめなかった。ただ登場人物は皆魅力的だったので、違う形でまた会えたら楽しそう。帰国子女でバックパッカーでワセダ卒でプログラマー勤務経験ありって、宮内さん何者?2022/01/02

hide

17
漸く秋らしくなってきた。いつから秋はこんなにも短くなってしまったのだろう。短いと言えば、秋のあとに訪れる一時的な短い春を旅春と呼ぶ。時空がかかる病でありバグであり、ならば世界をデバッグする世界医だっているらしい。「わたし」の一人称で語られる物語は、さらに別の誰かの「わたし」によって語られる。何が起きて何が起きていないのか分からないまま、彼らは地図になく、検索でも見つからないイシュクト山を目指す。偶然の聖地を目指す紀行エッセイであり、物語であり旅なんだね。これ好き。2023/10/06

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