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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 旧柏バカ一代
18
フィリピンでは色々と恨みを買ってるよな、、侵略してたんだからな。。あと息子さんにも特攻だった事は黙ってたんだ、、2021/02/07
ふじ
15
全10巻読了。「特攻」ではなく、爆弾を近距離で落として帰還し続ける選択をした佐々木の物語。そもそもが特攻序盤は爆撃できるだけの飛行の腕がある兵士をただ特攻させたという衝撃…案の定、盛った戦果報告からの特攻の神格化、推進に繋げていくその保身満々な上層部のやり口に読んでいて絶望感を味わう。軍は無能な上官が来ると命に関わるから本当に報われない。戦時中のものを読むと、最悪の事態を避けようと頑張った人間が戦争推進派に屈する場面に遭遇することが多く、何ともやりきれない気持ちになる。2023/08/14
れい
10
【Kindle】特攻回数である10回で完了巻となる。折角生き延びて帰ってきても、家族以外の地域民は妬み等の感情から冷たく、兵士の出と言うだけで『お前たちのせいで負けた』と罵られる。自分の軍隊の位によっては下位兵から袋叩きにあう。そういうことが積み重なって、佐々木さんは息子や家族にも戦争や特攻の事をほぼ話さず、墓場まで持っていこうとしていた。聞き手が上手に話を引き出し物語を再編成したこと、佐々木さん自身がきっと自身の死を予見していたことから、この漫画は誕生したのだと思う。佐々木さんが話してくれてよかった。2021/02/23
みや
7
最終巻はフィリピン山中での飢餓との戦いから降伏・復員までが描かれる。日露の戦勝経験者や空襲下を生き抜いた日本国民から復員(敗残)兵が罵倒される場面は、南方での激闘の虚しさを際立たせる。終生、戦死した万朶隊の仲間を想い、彼らのために生き抜いて天寿を全うした佐々木さん。ほんの2年ほどのできごとが一生を支配したところにその経験の強烈さをみる。2024/10/19
Book shelf
5
9回特攻に出撃して9回とも戻ってきた実在の特攻兵佐々木氏を描いた漫画の最終巻。めっちゃ面白かったです。潜伏先で餓死寸前までになった時、敗戦が決定。帰国するもその先に待ち受けていた仕打ちは、負けた兵士に対する国民の怒りと、チョコを配る米軍に喜んで群がる子供。この状況で特攻の真実を語れないと口を閉ざす佐々木氏の葛藤。彼は92歳で生涯を閉じました。2021/02/23




