出版社内容情報
絵画界に革命を起こした「風神雷神図屏風」。爛熟した時代、天才たちとの出会い、天皇直々の評価
――そのすべてが、扇屋の絵師を鬼才・俵屋宗達にした。
万能の天才・本阿弥光悦からの鷹峯移住を断り、京で「俵屋」を継いだ宗達は、堺の商家の娘・みつを娶り、二人の子を生した。
都で一番の扇屋の主人として忙しく働いていたある日、名門公卿の烏丸光広が前触れもなく俵屋を訊ねてくる。烏丸光弘の手引きで養源院に唐獅子図・白象図を、相国寺に蔦の細道図屏風を完成させる。
後水尾天皇から法橋の位を与えられ、禁中に立ち入れるようになった宗達は、さらなる名品を模写する機会を得、その筆をますます研ぎ澄ませる。
日本の絵画に革命を起こした関屋澪標図屏風、舞楽図屏風、そして風神雷神図屏風
――世界が憧れた謎の絵師はいかにして生まれ、没したのか。
美術界きっての謎が斬新かつ丹念に描かれる。
内容説明
俵屋を継ぎ妻を娶った宗達は、名門公卿の烏丸光広に依頼され、養源院に唐獅子図・白象図を、相国寺に蔦の細道図屏風を完成させる。法橋の位を与えられ禁中の名品を模写する機会を得ると、古今東西の技法を学ぶ。関屋澪標図屏風、舞楽図屏風、そして風神雷神図屏風―謎の絵師が遺した傑作の舞台裏を描く。
著者等紹介
柳広司[ヤナギコウジ]
1967年生まれ。2001年『贋作「坊っちゃん」殺人事件』で第12回朝日新人文学賞を受賞。’09年『ジョーカー・ゲーム』で第30回吉川英治文学新人賞と第62回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
優希
つねじろう
yamatoshiuruhashi
Nao Funasoko