出版社内容情報
時事YouTuber たかまつなな氏、推薦!
「アメリカ大統領やインフルエンサー、大手メディアが嘘をつく時代。情報が洪水のように溢れる今だからこそ、若い人が読むべき必読書。もう、嘘の情報を拡散させない!」
日々、更新され、洪水のようにあふれかえる新型コロナウイルス関連のニュースや噂。しかし、覚えていますか? 「トイレットペーパーの原料は中国産が大半だから、輸入が途絶えて日本に流通しなくなる」という噂を信じた人々がドラッグストアに詰めかけた様子を。「お湯を飲めば、高温に弱いコロナウイルスを退治できる」という珍説を信じて実行した人たちがいたことを。
この本でお伝えするのは、ニュースや新聞、あるいはネットから流れてきた情報が、はたして正しいのか、間違っているのかを見極めようとする技術であり、態度です。情報の真偽を確かめる「ファクトチェック」を身につけることは、コロナと共生する社会を生きるうえで必須となります。その訓練ができていないがゆえに、人々は、自ら判断することなくニュースや噂話に振り回されてしまうのです。
本書を書いたのは、日本で最初のファクトチェックを目的とした団体「ファクトチェック・イニシアティブ・ジャパン」を立ち上げた、元NHK記者の立岩陽一郎氏です。立岩氏はこの本を、若者たちに向けて書きました。コロナウイルスの影響は、いつ終息するのかはっきりとわかりません。さらにいえば、これから先、新たな未知の病が発生したり、これまで想像もしなかったかたちでの国家間トラブルが起きたりと、困難な時代が続く可能性は高いです。そうであるからこそ、「ファクトチェック」のテクニックは、これからを生きる若者たちが身につけるべきサバイバル術となります。
ベストセラー『ファクトフルネス』(日経BP)の手法を、いまや全国民の関心事となったコロナウイルスにまつわる情報に当てはめて考え、これまで人々を混乱させたニュースたちが本当だったのか、デタラメだったのか、わかりやすく伝えていきます。
内容説明
ウイルスと共にあふれる不確かな情報。その真偽を見極める術を身につけよ!これから必須となるサバイバル・ツール。
目次
第1章 新型コロナ上陸後、最初の混乱(中国・武漢の研究所は「発生源」だったのか?;感染が拡大し始めたころの混乱)
第2章 PCR検査をめぐる「嘘」と「ホント」(混乱を拡大させた「PCR検査の数が増えない理由」;「東京オリ・パラのためにPCR検査をしなかった」説を追う ほか)
第3章 権力者たちは「科学的な根拠」をもって発言したのか(総理大臣の発言をファクトチェック;日本の「民度」は高いのか?)
第4章 それは研究結果ですか?あなたの意見ですか?―識者とメディアの問題(PCR検査を否定する顔の売れた教授;「コロナは高温多湿に弱い」と言ったのは? ほか)
第5章 海外で誤解され続けるニッポンのコロナ事情(海外で情報拡散される日本の著名人たち;海外発 日本にまつわるトンデモニュース)
著者等紹介
立岩陽一郎[タテイワヨウイチロウ]
1967年、神奈川県生まれ。1991年、NHK入局。テヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクを務めた後に退職。在職中に留学した米ワシントンDCのアメリカン大学での客員研究員を経て、調査報道とファクトチェックを専門とする「インファクト」を設立して編集長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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