出版社内容情報
行方知れずの子供そして
古狸の主(あるじ)・亀八はどこに?
人と猫に優しい虎太が歩けば、幽霊と犬に当たる!?
『古道具屋 皆塵堂』の著者、人気シリーズ大団円!
怖がりなのに、困っている人は幽霊でも見過ごせない虎太ゆえ……
怪談を聞かせるか“怖い場所”に行くと無代(ただ)なる妖しい飯屋「古狸」。
そこに看板娘・お悌と好物の茄子を目当てに通う二十歳の若者・虎太。
「うちの子を捜して」と告げる女の幽霊が出る場所に泊まり込んだ虎太は、
「しんきち」という子供を捜すことになるが……。
そして九ヵ月前に家を出たお悌らの父・亀八はどこに? シリーズ完結!
内容説明
行方知れずの子供、そして古狸の主、亀八はどこに?人と猫に優しい虎太が歩けば、幽霊と犬に当たる!?『古道具屋 皆塵堂』の著者、人気シリーズ大団円!
著者等紹介
輪渡颯介[ワタリソウスケ]
1972年、東京都生まれ。明治大学卒業。『掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南』で第38回メフィスト賞を受賞し、講談社ノベルスよりデビュー。怪談と絡めた時代ミステリーを独特のユーモアを交えて描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雅
58
虎太のバカさ加減が気持ちいい。気軽に読めて楽しかったシリーズもコレで完結らしい。もっと続いてほしかったな。次回作にも大きく期待2020/12/17
ぽろん
40
まさかの最終巻。かぼちゃ美味しいのに、無理やり食べたら余計に嫌いになってしまうよ。今度は、ワンコも増えるのに、もう見られないのは、寂しい限りです。それにしてもお悌ちゃん、駄目ならはっきり言ってあげて!今後も意味もなく怖い幽霊に逢いに行く虎太、気の毒だわ。2020/12/05
はにこ
39
怪談飯屋古狸の最終巻。相変わらず古狸に通う虎太は、女の幽霊に子探しを依頼される。古狸では昔救った犬の恩返しの話や、何かを目撃した同僚が全員殺された話など不思議な話を聞かされる。弱虫でからかわれ役な虎太が周りに振り回されながらも一生懸命なのがお気に入りのシリーズだった。全ての話を上手く繋いでいるのもさすが!もっと続いて欲しかったなぁ。2020/12/01
猫ぴょん
33
シリーズ3作め完結☆彡 猫太と呼ばれる「虎太」は今回本当によく頑張った!! とても良い青年なのに周りの扱いちょっと酷すぎてかわいそうだったな~。 嫌いな食べ物を毎日毎日食べさせるのはお話しの流れとは言えツライものがあるし。 好き嫌いはダメと言うのはわかるけどちとくど過ぎかな。 いろんな意味で虎太が気の毒すぎ。 お悌ちゃんの行方不明のお父さんの顛末が良かっただけに。 好きな作者さんなのだけれど最近失速気味な感あり。 江戸時代の怪談話でほっこり系は貴重なのですもん。 がんばって~。2021/04/25
キラ@道北民
31
シリーズ第3弾。完結編。虎太の働きは素晴らしく古狸の主(あるじ)・亀八もあっさり戻る。周りにどんな酷い扱いをされようとめげずに頑張る虎太にもう少し報いがあれば、もっとスッキリ終わったのに…お悌ちゃん酷すぎる…。とは言え、亀八が再び居なくなるなら、また虎太に会えそうだ。2021/04/04