岸田ビジョン―分断から協調へ

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065213278
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0031

出版社内容情報

講談社+α新書として近日増補発売予定です。(2021/10/1)
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784065265659


「日本のため、国民のため、政権を勝ち取る」――本命候補が、ついに決起宣言する。
ここ数年、格差拡大、「勝ち組」と「負け組」、中間層の没落などが顕著になり、新型コロナウイルスの感染拡大によってさらにその傾向は強まった。
日本だけでなく、欧米やアジアなど、世界的に「格差拡大」が広がり、さらに国同士の分断も進む。
この「分断の時代」に、求められていることこそ「協調の精神」ではないか。
具体的には、高額の金融所得に対する課税率の見直し、中間層の教育、住宅費に対する支援、社会人に対する再教育支援、中小企業、小規模事業者に対する支援などである。
さらにIоTなどの普及によって、地方にあっても都会と同じレベルの仕事ができる環境ができつつある。
宏池会の大先輩・大平正芳元首相が唱えた「田園都市構想」を再生し、「デジタル田園都市構想」を推進する。
外交面でも、「分断から協調へ」がキーワードになる。4年7ヵ月の外相経験を通して、アメリカ、イギリス、ロシア、中国をはじめ世界の首脳と築いてきた人間関係を生かし、孤立化、分断化が進む世界で「協調」をテーマとした外交を展開する。
さらに広島出身の政治家として、「核兵器なき世界」への取り組みは最大のテーマである。2016年に実現したアメリカ・オバマ大統領(当時)の広島訪問は、核軍縮という観点で非常に大きな出来事だった。
核軍縮交渉の根底には、やはり協調というベールが求められる。

なぜ政治家を志したのか。
差別を憎み、理不尽を疑う心はどこから芽生えたのか。
日本政治にいまも内在する悪弊とは何か。
その一方で、長く守り抜いていかなければいけない価値とは。
政治家人生を懸けた、渾身の一冊。

内容説明

「リーダーは、人を輝かせるためにある」。「新しい資本主義」、デジタル田園都市構想、ソフトパワー外交ほか。次期総理「筆頭候補」の素顔と政権構想を世に問う。

目次

第1章 分断から協調へ
第2章 ヒロシマから世界へ
第3章 「信頼」に基づく外交
第4章 人間・岸田文雄
第5章 「正姿勢」の政治
第6章 闘う宏池会

著者等紹介

岸田文雄[キシダフミオ]
1957年生まれ。早稲田大学卒業後、日本長期信用銀行入社。議員秘書を経て、93年衆議院議員初当選。以来、連続9期選挙区当選。自民党青年局長、経理局長を経て、2001年小泉内閣で文部科学副大臣。衆議院厚生労働委員会委員長を経て、07年第1次安倍改造内閣で内閣府特命担当大臣として初入閣。12年に宏池会会長に就任。12年、第2次安倍内閣で外務大臣に就任し、専任の大臣としては戦後最長の4年7ヵ月にわたって務める。17年、防衛大臣を兼任。17年8月より、自民党政務調査会長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ひろき@巨人の肩

98
岸田首相の政治思想と半生録。「分断から協調へ」をスローガンに「岸田ノート」と「聞く力」で日本を変える。選挙に強く、外交に明るい。宏池会、加藤の乱の内情は面白かった。新しい資本主義を掲げるが、グローバル資本主義の中で、国内にある富を再分配し格差是正を進めるという施策がメイン。日本全体の富を増やし守る経済安全保障政策が不明瞭なためジリ貧な印象を拭えなかった。コロナ禍、財政的に厳しい状況で、セーフティネットを整備していく姿勢は評価できる。明るい将来や国民の幸福を新しい価値と共に語れる首相を目指してほしい。2022/01/29

belalugosi6997

21
政治家の自叙伝・政策本でこんなに面白いのは初めてである。(つまらなかったのは江田憲司氏と中田宏氏)文雄の名に負けてない文才がある。政治家の本なので美談のみを差し引いても外務大臣でのオバマ大統領の広島訪問、幼少の頃や大学受験の失敗。バブル期のサラリーマン時代と父の秘書時代。初当選したが下野し、逆風の選挙戦。そして「加藤の乱」。どれも波乱万丈で読み応えがある。唯一つまらないのは冒頭の未来への政策集。外交・防衛・社会保障・経済・投資…。夢を語るのは良いが前提が「財政再建を諦めてはいけない」の一言で足枷が取れず。2021/10/23

とーんぷーん

18
これを読むとメディアで見るイメージと違ってくる。この本も自分はこれだけのことをやってきて、今後こういう事をやっていきますというのが書いてあるけど、政治はすごく範囲が広く、またいろんな思惑が混ざっていて一筋縄には行かないのだな。外交に対して、腹が立つなど自分の感情を表しているのは意外だったけど、共感はできた。ITやデータ活用は国が考えている以上に変化が激しいと思うから、民間が主にならざるを得なくなるだろうな。いろいろ考えさせてくれる本でした。加藤の乱の話もおもしろかったです。2021/10/12

nishiyan

17
第二次安倍政権では長く外相として安倍外交を支え、党に転じては自民党政調会長としてコロナ対策など政策立案提言を精力的におこなった岸田文雄衆院議員の著書。自民党総裁選に向けて世に問う形で出されたこともあり、政策と自分自身についてざっくばらんに語っている。副題「分断から協調へ」という言葉は岸田氏の政治家人生を振り返るときに重要な意味を持ち、これを旗印に掲げたことに興味深い。加藤の乱で負った傷が今も宏池会を分断し、岸田氏を勝負出来ない政治家にしている。これらを克服できたとき、総理総裁の目が出るのかもしれない。2020/10/22

templecity

15
幼少期の米国での差別を感じたことが政治家に進むきっかけになっている。中選挙区時代の派閥間や官庁の省庁縄張り意識は凄いものがある。加藤の乱の際のエピソードも良くわかる。人の話を良く聞くように努めている。週末にはできるだけ選挙区に顔を出しているなど色々な心がけをしている。一時のイメージだけの新党はいずれすたれてしまうのはツボをついている。 2022/02/05

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