出版社内容情報
西尾 維新[ニシオ イシン]
著・文・その他
VOFAN[ヴォーファン]
イラスト
内容説明
“洒落にならない化物でして。吸血鬼さえ、敵ではないほどの”友人の食飼命日子に彼氏との仲違いを相談された阿良々木暦。自身も戦場ヶ原ひたぎから別れを告げられたばかりだった―謝罪の言葉と共に。騒動は怪異の仕業だと推理した暦は、裏面にして怪異のエキスパート・忍野扇のもとへ向かう。これぞ現代の怪異!怪異!怪異!収録作:おうぎライト/おうぎフライト。
著者等紹介
西尾維新[ニシオイシン]
1981年生まれ。第23回メフィスト賞受賞作『クビキリサイクル』(講談社ノベルス)で2002年デビュー。同作に始まる「戯言シリーズ」、初のアニメ化作品となった『化物語』(講談社BOX)に始まる“物語”シリーズなど、著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
225
西尾 維新は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。物語シリーズも読み続けています。1年半前に読んだ『余物語』の四話、五話に続いて、今回は、第六話『おうぎライト』&第七話『おうぎフライト』です。何とか惰性で読んだ感じ、「謝れ×720?個」という文章を書いてはいけません。著者は、読者に謝れ(笑)次作、『死物語』でモンスターシーズン完結のようですが、期待出来るでしょうか?2020/11/28
ゼロ
115
〈物語シリーズ〉モンスターシーズンの第4弾。おうぎライトとおうぎフライトを収録。今回のテーマは「謝罪」。おうぎライトでは、上洛落葉を通じて、著者の謝罪の持論が展開します。阿良々木暦の周りの人間が謝罪をし、変な空気を感じたので、事件解決に取り組むというもの。モンスターシーズンは、児童虐待や謝罪などの社会問題に取り組もうとしているが、大して面白くはなく、オチもそこそこ。特別じゃなく、一般人が怖いって話。おうぎフライトは、撫子と斧乃木と貝木で沖縄に乗り込む。短いながらもキャラが立っているので、面白くなってます2021/02/21
ナギ
58
大学の友人の彼氏、戦場ヶ原、老倉が謝罪する事で怪異が絡んだと睨む阿良々木は調査を進める……というお話。言葉遊びのある、怪異ミステリーなのは相変わらずで、後半の撫子が出てくるくらいまでは退屈かなと感じる。阿良々木はもう主人公としては弱くなってしまったのだろうか。2022/11/10
りんご
45
暦パートは落葉ちゃんの扱いや謝罪に対する考え方などうまいなと思わせる要素が多かった。最後の締めくくり方もにやりとできて完成度が高い。あと扇ちゃんが結物語でああなった理由もちょっと分かったのでその点も良かった。ただ撫子パートの方が面白くて意外性があった。髪を切って堂々と、まではいかなくても撫子らしくかつての加害者達に向き合う姿は魅力的だった。相変わらず撫子大好きな余接とのやりとりは笑えた。あと撫子パートの敵の正体がまさかの人でそこも含めて続きが気になる。2020/11/11
坂城 弥生
43
暦の大学生活、予想外だったかなぁ…扇ちゃん(扇くん?)は相変わらず暗躍してるみたいで。2023/06/03