出版社内容情報
出会いはひととき、思い出は永遠。
ビアバー《香菜里屋》からメニューが消えた訳とは。
そして、ついに明かされるマスターの過去――。
ミステリー史に輝く傑作、感動の完結!
突如、ビアバー《香菜里屋》からメニューが消えた。
マスター工藤と同じ店で修業したバーマンの香月は、
友の変化を耳にし、かつて二人が経験した悲しい出来事を思い出す。
工藤が待ち続けた人物が、ついに現れたのか――(「終幕の風景」)。
連作短編ミステリーの金字塔、感動の最終巻!
未完の「双獣記」も収録。
解説 大矢博子
内容説明
突如、ビアバー“香菜里屋”からメニューが消えた。マスター工藤と同じ店で修業したバーマンの香月は、友の変化を耳にし、かつて二人が経験した悲しい出来事を思い出す。工藤が待ち続けた人物が、ついに現れたのか―(「終幕の風景」)。連作短編ミステリーの金字塔、感動の最終巻!未完の「双獣記」も収録。
著者等紹介
北森鴻[キタモリコウ]
1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。’95年『狂乱廿四孝』で第6回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。’99年『花の下にて春死なむ』で第52回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門を受賞した。2010年1月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
95
このシリーズ最後の作品です。もう少し長く書いてもらいたかったのにと思います。この巻では主人公とユジンのバーのマスターの過去がはっきりします。主人公とその友人の料理の先生であった人物、その娘、先生を裏切った人物などを配して新たな物語を期待していたのですが…。2021/09/22
佐島楓
61
工藤の抱える過去と秘密が、ついに明かされる。最終章の演出はとても粋で、北森作品を芋づる式に読んでみたくなる。続編が読めないのは残念だけれど、綺麗な幕引き。2021/07/01
三代目けんこと
42
香菜里屋シリーズ完読。この先の未来を知ることができないことに寂しさをおぼえるが、きっと良い未来であったと思いたい...。2022/09/06
えみちゃん
34
《新装版》香菜里屋シリーズもこれにてついに完結です。既に決まっていることとはいえ淋しいです。シリーズを通して気になっていた工藤の待ち人は果たして現れたのか?香菜里屋にはなぜメニューがないのか?などの疑問が解けるのだろうか?とワクワクしながらページをめくりました。なるほどねぇ~。この最終巻は別れの物語というかそれぞれが香菜里屋という居心地のいい場所から旅立ち新しい道を切り開くという物語でした。常連の七緒さんしかり東山さんしかり淋しいけれども希望に満ちたいい終わり方だったなぁ~としみじみと思いました。但し、2021/07/04
小梅さん。
16
ああ、読み終えてしまった。 新装版、次はないのかなぁ。あってほしいなぁ。 今回、工藤の過去、香菜里屋の由来が明かされる。 あまりにも切ない。 香菜里屋の常連客たちにも、様々な転機が訪れて、その結果、去って行く人も出て、終わりに向かう予感に満ちていく。その旅立ちはおめでたいこともあるし、先へ進むということなのだけど、やっぱり別れの寂しさはつきまとうから。 とはいえ、他シリーズからのあの人この人の登場はファンには嬉しくて楽しい。 2021/06/30
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