日本印刷文化史

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日本印刷文化史

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  • サイズ A5変判/ページ数 346p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784065204528
  • NDC分類 749.21
  • Cコード C0021

出版社内容情報

日本において「印刷」は、社会に、文化にどのような役割を果たしてきたのか。最古の現存印刷と言われる、『続日本紀』にも記された法隆寺の「百万塔陀羅尼」(770)から始まり、木版、金属による活版、写真植字機の誕生、現代のコンピューター組版まで、1200年を超えて発展し続ける印刷の歴史を、個人の趣味・鑑賞から出版業の誕生、マスコミへの発展、行政・教育・学術に果たした役割を通し、技術の変遷・発展とともに体系立てて振り返る。印刷博物館創設20周年記念出版。

序論――学としての印刷文化を目指して
1部 古代
1章 奈良時代に始まった日本の印刷
2章 平安時代の印刷――ミッシング・リンク、宋版輸入、仏教版画

2部 中世
3章 鎌倉時代の印刷――本格化する寺院の開版
4章 五山版と武士による印刷の広がり

3部 近世
5章 朝鮮出兵――朝鮮伝来活字はなにをもたらしたか
6章 徳川家康を中心とする印刷・出版合戦
7章 嵯峨本と近世木活字版
8章 京都・大坂・江戸 三都出版物語
9章 印刷が広げた江戸時代の行動文化――旅を助けた書物、版画、摺り物
10章 諸学の発展と教育の広がり
11章 学問の進展と印刷――本草学から植物学へ
12章 鎖国と行列――オランダ、朝鮮、琉球、アイヌ
13章 改暦と印刷
14章 江戸の三大改革と印刷――為政者と庶民の関係から

4部 近代
15章 開国から明治維新へ――新時代のイメージを広げた図版印刷
16章 戊辰戦争、そして明治政府による改革へ――幕末明治の活字文化
17章 「描く技術」を伝える
18章 資本主義社会と大衆文化の成立――大正時代の印刷
19章 戦時における印刷の功罪

5部 現代
20章 高度経済成長と素材のバリエーション
21章 大量消費社会と印刷――効率化と標準化の時代
22章 日本の図書館の歴史

コラム「天正少年使節は木製印刷機をはこぶ」「和装本から洋装本へ」ほか
印刷のワザとモノ――日本印刷史の基礎知識――

内容説明

グーテンベルクによる活版印刷の情報革命をも凌駕する現在、印刷とは何かを改めて問い直す。一二〇〇年以上におよぶ世界に類がない日本の印刷文化から、印刷博物館がその答えを探る。

目次

1部 古代(奈良時代に始まった日本の印刷;平安時代の印刷―ミッシング・リンク、宋版輸入、仏教版画)
2部 中世(鎌倉時代の印刷―本格化する寺院の開版;五山版と武士による印刷の広がり)
3部 近世(朝鮮出兵―朝鮮伝来活字はなにをもたらしたか;徳川家康を中心とする印刷・出版合戦 ほか)
4部 近代(開国から明治維新へ―新時代のイメージを広げた図版印刷;戊辰戦争、そして明治政府による改革へ―幕末明治の活字文化 ほか)
5部 現代(高度経済成長と素材のバリエーション;大量消費社会と印刷―効率化と標準化の時代 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

60
司書課程に在籍していたとき、義務として印刷博物館に出かけた。そのときはあんまりピンとこなかったが、本書を読むと脈々と受け継がれてきた印刷文化の凄さがわかる。この技術の伝来や開発が遅いか早いかそれだけで、国の文化の程度もかなり変化したはずだ。また、発見がひとつあるだけで、歴史書もたやすく書き換わるくらいまだまだ研究の余地がある分野なのだと思う。日本は書誌学があまり発展していないみたいなので、自分で少しずつ勉強するしかないか。2020/11/25

わたなべよしお

24
 印刷屋のおやじになったので、印刷に関するそれなりの教養をということで、読み始めた。まぁ、手際よくまとめてあるという感じかな。資料的な価値はあると思いますが、教科書を読んでいるようで、夢中にはなれません。当たり前か!2020/12/11

軍縮地球市民shinshin

14
凸版印刷が経営している印刷博物館の学芸員と司書が結集して、古代から現代までの印刷文化史の通史。通史とは言っても各時代のトピックを見出し、また文化史というだけあって単なる「印刷技術史」になっていないところが好感が持てた。印刷と本の出版は切っても切り離せないが、江戸中期に出版業が確立したので、木版印刷もそのころから大量生産できるようになっただろう。日本の百万等陀羅尼が現存最古の印刷物で、そこから始まっている。印刷文化史の通史は本書が初だという。2021/02/27

アメヲトコ

6
古代の百万塔陀羅尼から現代のDTPまで、印刷博物館の学芸員・司書がまとめた日本の印刷文化の歴史。単なる印刷技術の話にとどまらず、メディア史的な側面もあり、図書館の歴史などの章もあります。手堅く教科書的にまとまっていて読みやすいですが、図版が少ないのがやや残念。2021/01/29

katashin86

4
凸版印刷が小石川で運営する印刷博物館の展示に感服し、解説でもある本書を購入。技術、そしてメディアとしての印刷をひとつの文化として、古代の百万塔陀羅尼から現代のプリント配線までとらえた通史。特に、日本で読み物が拡大した近世=江戸時代に紙幅を割いており、印刷/印刷物が果たした様々な役割を知ることができる。2021/07/27

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