内容説明
小学三年生の〈短歌探偵〉タツヤキノシタ、誕生!事件のあるところ、必ず現れる「短歌一首」。歌を読み解くことで真相に迫る、前代未聞の探偵小説。五首の短歌と五つの事件を収録。
著者等紹介
舞城王太郎[マイジョウオウタロウ]
1973年、福井県生まれ。2001年『煙か土か食い物』で第十九回メフィスト賞を受賞しデビュー。2003年『阿修羅ガール』で第十六回三島由紀夫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
63
久々の舞城王太郎。紀伊國屋書店を覗いていたら、舞城王太郎のサイン本を発見。なになに「俳句探偵」?よくわからないまま、カタカナで書かれたサインに惹かれ買ってしまう。小学三年生の子供が主役で、事件が起きると降りてくる短歌を読み解いていく。なんだかよく分からない設定だが、コトバが疾走する。57577とともにリズムを刻む。この感じはやっぱ舞城王太郎だな。ほんとに久しぶりに感じた。2026/04/18
ひろ
14
現代短歌×探偵小説という異色の組み合わせの一冊。短歌探偵タツヤキノシタという音がまず良い。日常に突如現れる短歌を読み解くことで、身の回りの事件を解決していく。各章ごとに短歌と事件が対応する。短歌は歌人・木下龍也氏によるもの。主人公が短歌を全く知らない小学生であるため、短歌とは何かから丁寧に解説してくれる。実際に短歌を読み解いていくプロセスは、歌会での評にも近しく、個人的に親近感があった。気を衒った作品かと思いきや、想像以上に読み心地が良い。2つのジャンルがうまく溶け合った作品だった。2026/03/29
ひやしなむる
13
木下龍也さんが好きなので読んでみた。一体どういう経緯で生まれた本なんだ、これは。/小学3年生のタツヤは、父親の故郷である福井県に行った際に不思議な短歌を受け取り、そこからタツヤの「短歌探偵」としての運命は幕を開ける……。不思議な読み味の作品でした。お腹のなかがじんわりとあったかくて、養命酒飲んだみたいな?飲んだことないけど。/”「お姉ちゃんを置いて大人になんないでよね」”(p79)”「やーめてよ私はね、……あんたを、(中略)ひまわりのたてなんかにして、差し出したつもりはないんだからね」”(p87)2026/03/29
芹沢べん
10
久しぶりの舞城王太郎。 独特の文体で独特のテンポ感で話が進んでいく感じは相変わらずだった。短歌で謎を解いていくという独特な設定でよくわかったようなわからないような感じがずっと不思議な感じでおぉ~つってたら終わってた。2026/04/25
たいちーらぶ
9
確か文学フリマで売っていたアレよね…と思い購入。久々の舞城節ににやけてしまった。5編からなる連作短編。物語は、小学3年のキノシタタツヤ君が短歌探偵として、事件現場に現れる短歌を読み解き事件を解決するという、ちょっと不思議な謎解き探偵ミステリー。ミステリーの印象というより、思いやりの溢れたとても優しい物語だったという印象の方が強いのは短歌の効果なのか。短歌提供は木下龍也さん。どの短歌も素敵なのだ。テンポのよい舞城さんの文章と57577のリズムの相性は神。「短歌探偵タツヤキノシタ」の韻のふみかたがサイコー。2026/04/16




