内容説明
長年勤めた会社を早期退職し、ウェブニュース会社の設立メンバーとなった“不動のエース”元夕刊紙記者・不動優作。だが不慣れなネット環境と人材不足から、発足早々サイト運営は行き詰まる。しびれを切らした出資者兼若手IT社長から、不動たちは「週に一本でいい、一週間バズり続けるスクープを取れ」と命じられてしまう。ネットの素人集団がイチかバチかで挑む、起死回生の一手は「フェイクニュース」!新聞やテレビ、大手マスコミが語らない真実。出来たばかりのネットメディアだから。俺たち忖度なし!
著者等紹介
本城雅人[ホンジョウマサト]
1965年神奈川県生まれ。明治学院大学卒業。産経新聞社入社後、産経新聞浦和総局を経て、その後サンケイスポーツで記者として活躍。退職後、2009年、『ノーバディノウズ』が第16回松本清張賞候補となり、デビュー。同作で第1回サムライジャパン野球文学賞を受賞。『トリダシ』が第18回大藪春彦賞候補、第37回吉川英治文学新人賞候補、『傍流の記者』が第159回直木三十五賞候補となる。2017年、『ミッドナイト・ジャーナル』で第38回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
219
本城 雅人は、新作中心に読んでいる作家です。最初微妙な作品かと思いましたが、オールドタイムズが「フェイクニュース」に舵を切ってからは、面白く一気読みしました。元新聞記者だけあって、新聞社の内部や新聞社の実情はかなりリアルです。これだけ斜陽なのに、全国紙が5紙あるのが不思議です。2020/10/07
ゆみねこ
93
新聞社を早期退職した3人が立ち上げたウェブニュース会社・『オールドタイムス』。若手記者3人とオーナーで最年少のIT社長、たった7人の弱小会社が、世の中に出回るフェイクニュースを暴いてゆく痛快なストーリー。本城さんには珍しく軽いストーリー展開でしたが面白かったです。2020/08/06
Lara
88
夕刊タブロイド紙を、共に早期退職した先輩他、7人で始めたウエッブニュース社。「real or fake」コーナーを持つ動画配信が、ネット上を炎上させるニュースを連発し、一躍「注目ニュース社」となる。がついに、身内の不祥事を露見させ、一旦解散かと思わせた。が、7人が再結集し、再スタートする。そこまで上手く行くか、と思うがそこは娯楽小説の世界。ご愛敬。2020/10/25
ナミのママ
71
主人公は“不動のエース“と言われた元夕刊紙の記者。リストラで退社後に誘われてウェブニュース会社の設立メンバーになる。さまざまな経歴から集まった6人とオーナーの計7人。それぞれのプライベートを絡ませながらフェイクニュースを暴いていくストーリー。…本城さんの記者モノは大好き、これは軽くて読みやすいかと思ったが、終わってみれば考えさせられる内容だった。2020/08/18
雅
63
フェイクニュースを暴く記者達の奔走が心地よい。やや、アッサリしてる感もあるけどサラッと読み切れた。2020/07/28
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