出版社内容情報
悪夢のような「リアル人狼ゲーム」が、ふたたびハヤトを襲う。
ある日、見覚えのない部屋で目が覚めたハヤトは、人狼ゲームのスタートを知らされた。
植物が生い茂る無人街に集められたのは、ハヤトとウサギを含めた、6人のプレーヤー。
伯爵からの使命は、まず合流地点に集合すること。
話し合いと投票に参加するため、必死に集合地点を目指すプレーヤーたち。
その中で、二匹の人狼は気づかれないように合流の妨害工作を!!
目を疑うラストに、あなたも必ずだまされる!
<小学中級から すべての漢字にふりがなつき>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
陸抗
21
伯爵の仕掛ける人狼ゲームも三回目。毎回、舞台設定も凝ってるけど、今回は誰も居ない街。昼間に参加者が目的地に合流出来れば、夜の人狼の襲撃は無し。でも投票はあるので最低一人は脱落する。一人目の脱落者がメッセージを伝えてたのはすぐに分かったけど、流石に内容までは分からず、やられた。伯爵もそろそろ参加者になればいいのに。2020/05/07
nishiyan
15
植物が生い茂る無人の街「花満市」を舞台にハヤト、ウサギ、フクロウ、キツネ、アゲハ、シャチの6人が伯爵の「人狼ゲーム」に参加することになる第3弾。昼は「集合ゲーム」、夜は「人狼ゲーム」とより熾烈かつ細やかな趣向になっている。昼のゲームを勝ちぬかなければ夜にも影響を及ぼす絶体絶命のサバイバルと狡猾な狼に挑む彼等の知恵と勇気には感服する。細々と盛り込まれた小ネタが物語をあんなにも盛り上げるとは思わなかった。しかし注意深く読んでいても、もう一人の狼を見抜けなかったのは悔しい。伯爵の悪趣味もアレだが、次巻が楽しみ。2020/07/02
こゆ
9
新小4、一人読み。シリーズ3作目。この春休みに猛烈にハマり、シリーズ全巻を大人買い。どうやら巻を追うごとに役割が増えていく人狼ゲームらしい。2023/04/07
アキナ
9
誰もいない街を走り、ミッションを達成出来たら夜の襲撃はナシ。日中の行動が自由になることで、見えない所で相手が陥れようと罠を仕掛られる分、より物語が複雑に。こういう結末もいつかあると思っていたので、とても良かった。4年生の息子は衝撃的な結末だったそうなので、それもまた良かった。出版されている分は読んでしまった、のんびりと次を待とう。2020/05/06
HASE, Moto
6
めちゃくちゃ好みの児童文学! 村人に交じって嘘をつくあの人狼ゲームに少年少女が挑む。しかも人っ子ひとりいないパラレルワールド的な町に閉じ込められ、昼はリアルサイズの集合ゲームを課せられる。 180ページ程のコンパクトサイズ、小学中級からで総ルビの児童文学にして、命懸けのゲームを巡る心理戦と推理と葛藤は迫力満点。登場人物達は幼いからこそまっすぐで勇敢で、こういう冒険テイストは児童文学やYA文学の魅力の一つだと思う。 タイトルで興味を惹かれた人狼プレイヤーさん、ぜひどうぞ!2020/05/04