出版社内容情報
星野台小学校5年1組の翔太たちは探偵クラブ「51分署捜査1課」を結成。いくつかの事件を解決した後、町外れにある「デオドロス城」にまつわる怪しいうわさの真相を確かめるために探検を開始する。悪魔の巣窟と言われる屋敷に潜入直後、突然ゾンビ女が出現する。庭にあった小屋も翔太らの目の前で消失! 謎の解明のために再度潜入した「51分署捜査1課」は消失したはずの小屋で死体を発見するが……。はじめての本格ミステリに最適!
内容説明
星野台小5年1組の佐藤翔太たちは、探偵クラブ「51分署捜査1課」を結成する。二学期最初の活動は、町はずれに建つ洋館“デオドロス城”のガサ入れ。潜入直後、突然ゾンビ女(?)が現れ、庭の小屋の中で消失する。後日、再潜入した翔太らは、今度は小屋の中で死体を発見する。本格ミステリの楽しさ満載の一冊。
著者等紹介
歌野晶午[ウタノショウゴ]
1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回日本推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。’10年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちーたん
94
★★★☆☆【小5気分レビュー】私のクラスは5年1組。男子がコソコソ探検ごっこしてるぞ!学校の近くにある洋館・通称『デオドロス城』に入っていった!いろんなウワサがある館だ〜後を追いかけ男子と合流した私が見たものは乳母車に乗っかるおじさんの死体😱みんなで警察を呼ぶ相談してるうちに死体が無くなった?どうなってるの〜😨◆少年探偵クラブ【51分署捜査一課】のみんなが謎に挑む子供の頃に読んだことがあるようなタッチのミステリ!ティーンズ向けミステリなのかな?時代背景もいい塩梅に古くゲームボーイとか懐かしい!2020/06/17
麦ちゃんの下僕
80
『葉桜~』に続いて歌野さん。こちらは子供向けに書かれた作品で、小学5年生の男子3人+女子2人が、謎の洋館でのゾンビ女(?)&死体消失の謎に挑む冒険譚。メイントリックや途中で出される推理クイズの“難易度”も子供にとってはちょうどいいと思いますし、それぞれのキャラがしっかり立っている5人のやり取りも微笑ましくて、大人でも充分楽しめますね。ぜひシリーズ化を希望します。あと、“あとがき”での歌野さん自身が体験した「神隠し事件」…なかなか興味深かったですね!2020/04/26
owarai
65
子どもと出かけた本屋、何か面白い本を紹介してよと言われ、困る父。小さい頃に全く読んで来なかったツケが回り、彼にぴったりな本が思い浮かばない。そんな時、平積みされた一冊に目が止まる。魔王城殺人事件のタイトルと表紙の絵は、きっと興味をそそるはず。歌野さんの名前に後押しされ、「これなんかどう?」と勧めてみると、見事、食指が動いた様子。貪り読む後ろ姿に、(しめしめ)。と思いきや、突如、振り向く彼。目が合い「怖え〜」の一言に、こっちがビックリするわと笑う。互いに読み合い、謎を語り合う。こんな読書も良いなと思う。2020/07/14
とろこ
63
小学5年生の男女5人組が主人公。彼らが住む町の外れに、謎めいた洋館がある。その館には、都市伝説めいた様々な噂があり・・・。5人はその洋館を偵察に行くことに。読み始めは、自分にとって、小学生時代がだいぶ遠くなったこともあり、なかなか作品世界に入り込めなかった。全体的に軽い印象は否めなく、トリックもすぐに分かってしまうが、本格モノには違いなかった。2020/10/03
三代目けんこと
58
子供向けなのか、サクサク読めた。2022/07/26