内容説明
古地図はなんだか面白い。現代の地図は便利で正確で、役に立つが、面白くはない。古地図は無くても困らない。でも、無いと淋しい。役に立たない、だけど心をゆたかにする。だから古地図はとても面白い。眺めて、迷って、想像して楽しい。古地図パラダイスへご案内。大阪はもちろん、京都・江戸の古地図もたっぷり収録!
目次
第1章 往古図、三都の千年。
第2章 古地図と遊ぶ、未来考古学。
第3章 あまりに人間的な日本の古地図。
第4章 北斎と伊能忠敬と古地図の作り方。
第5章 ああ面白い、古地図と電車と文学と。
実践編 パラダイス・ツアーの楽しみ方
著者等紹介
本渡章[ホンドアキラ]
1952年大阪生まれ。作家。編集者などを経て文筆業に。1996年、第三回パスカル短篇文学新人賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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pocco@灯れ松明の火
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ブラタモリのタモさんは江戸時代の地図を持って歩く。なら、大阪の歴史を知りたいなら古地図持参?と思った。 ちょっと待て。いつの時代のどんな用途で描かれた地図を持つか?その地図は正確には描かれていない。今の地形と重ね合わせ、その時代に住む者になって、地図をみなくてはいけない。 ん・・・ちょっと面白くなってきたぞ。 今度は、旧地名の所以をよんでみたい。2015/02/09
NB
0
古地図の楽しみ方・遊び方の基本と、例が載っている。元々ナカノシマ大学という講座(講演会?)の内容をおこした物なので、文章としては少し読み辛く、また掲載されてる古地図が小さくて細かいところが読み取れないのが残念。たまたま古地図の素材が「大阪の地図」というだけで大阪の歴史等を具体的に読み解いた内容ではなかった(例としていくつかは載ってるが)。古地図の性質が現代の地図とは全く異なる所や、図書館などでの古地図の閲覧手段が載っているので、これから自分で古地図を見つけて眺めて楽しみたい!という人には良い本かと思う。2015/06/13
乱読家 護る会支持!
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ナカノシマ大学でシリーズで講演されている本渡さんの本。昔の地図は、縮尺がてきとーで、想像力を働かして読まないといけない。ゆえに、自分なりに楽しみ方を見つけれる、、、らしい、、、でも、あたしゃ、地図よりも実際に歩いて、その土地に流れる「何か」を皮膚で感じとる方が好きです。。。もちろん、妖怪アンテナをピーンと立てて、、、(・ω・)ノ2013/09/15
わ!
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面白い!ひょっとして、(もう随分読んだので、最初の方の記憶が曖昧だが…)本渡章さんの本の中では、一番面白かったと思った一冊かもしれない。私も古地図が好きで、復刻版ながらも古地図を集めているが、この本は古地図好きが古地図好きに共感するように書かれた本なのである。そして私は、古地図好きである。だから面白く思えるのだ!この本、本渡さんの著書としては、比較的初期の作品になるのだが…最初にこの本読めばよかった。(^^;;2018/04/28