出版社内容情報
松島、天橋立、宮島。日本三景と呼ばれる名勝が次々と倒壊炎上し、籠神社で神職が惨殺される。高村皇らの最大の仕掛けの始まりだった。神々を鎮めるため、辻曲兄妹と関わりのある女性たちが全国の神社に散る。摩季が亡くなり六日目、「死反術」を執り行う期限も迫る。八年前、天橋立で辻曲夫妻を巻き込んだ大事故の真相とは? これまで日本の怨霊を揺り起こしてきた高村皇の真意が明かされる。
内容説明
松島、天橋立、宮島。日本三景と呼ばれる名勝が次々と倒壊、炎上する。日本中の主な神社を破壊し、そこに封じられている怨霊を揺り起こしてきた高村皇の最大の仕掛けが始まる。八年前、天橋立で起きた観光バス転落事故は、高村によるものだったのか。神々を鎮めに辻曲兄妹らが全国に散る。シリーズ完結!
著者等紹介
高田崇史[タカダタカフミ]
昭和33年東京都生まれ。明治薬科大学卒業。『QED 百人一首の呪』で、第9回メフィスト賞を受賞し、デビュー。歴史ミステリを書きつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ち~
25
ついに最終巻。摩季のタイムリミットを前に日本三景を皮切りに日本崩壊が始まった。敵の言う『鬼と怨霊の国』に戻ろうといくのか。神々を鎮めるため命をかける女性達。過去と現在で、意外な人の繋がりがあったのが良かった。最後は少し呆気ない気もするが、とても面白くてタメになるシリーズだった。日本は怨霊だらけ。パワースポットだとか軽い気持ちで参拝してはいけない。神々が、どのような経緯でこの地に辿り着いたのか。せめて神社では由来板はきちんと読もう。2022/11/14
さばかん
22
怒涛の一週間が終わった。 日本三景かぁ……いつか行ってみたいなぁ。2020/04/18
かつおさん
17
最終話は、閻魔大王と通じていた小野篁の子孫、高村皇による松島の鹽竈神社、宮島の御山神社に厳島神社、天橋立は籠神社に真名井神社、大分 宇佐神宮、名古屋の熱田神宮、東京の神田明神の破壊による日本全土の結界破り。対する辻曲チームは、市杵嶋姫命に鹽土老翁神に素戔嗚尊、更に弟橘媛まで担ぎ出し、正に”幻魔大戦”の様相を呈してきた。これだけ盛った割にはページ数が少ない気もしたが、本シリーズ集大成版としては、面白かった。それにしても潮田教授の話が気になる😖2021/03/27
LUNE MER
15
シリーズ完結巻。これまでのシリーズで出会った各地の(ちょっと特別な力を持つ)女性陣の総力結集という、思い切りRPG的な盛り上がり。フィクションとは言え、貴重な文献や建造物が再起不能なまでに失われていく様にやや呆然。本シリーズには一切登場しない桑原崇達だが、ユニバースとしては同じであるため各地でこの数日間のうちに立て続けに起こった事件についてはニュースで目にしているはず。どれだけ衝撃を受けていることか、という作中人物への共感すら覚えてみる。2020/08/13
naolog
10
そういえば京都に帰省するといつも市内ばかりなので、天橋立は行ったことがない…。2020/02/18