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出版社内容情報
諸悪の根源は民主主義そのもの! さあ、民主主義をぶっ壊して絶対王政を始めよう!
民主主義や憲法はどうやって生まれたのか、どんな問題を抱えているのか。そしてなぜ問題だらけの民主主義に人類はいつまでもし
がみつき続けるのか。――それは『民主主義が宗教だから』である!
学校では絶対に教えてくれなかった数々の真実を天才美少女生徒会長がやさしく面白くハイテンポにレクチャーする、政治入門書の決定版!
内容説明
諸悪の根源は民主主義そのもの!さあ、民主主義をぶっ壊して絶対王政を始めよう!民主主義や憲法はどうやって生まれたのか、どんな問題を抱えているのか。そしてなぜ問題だらけの民主主義に人類はいつまでもしがみつき続けるのか。―それは『民主主義が宗教だから』である!学校では絶対に教えてくれなかった数々の真実を天才美少女生徒会長がやさしく面白くハイテンポにレクチャーする、政治入門書の決定版!
目次
第1部 学校では教えてくれない憲法の正体(いつくしき誤訳;国民の三大義務は寝言である;憲法と民主主義は無関係だった ほか)
第2部 民主主義への弔鐘(民主主義のいいところ;押しつけ契約;多数決は民主主義の本質である ほか)
第3部 百万王国の到来(世界は百万のシンガポールに分解される;国の企業化;民主主義は宗教である ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サケ太
26
これはなんと言っていいやら。最近読んだアメリカの現代思想について合致している部分もある為、理解しやすかった。文中に書かれている“百万王国”、絶対君主をカリスマ社長(CEO)に例える考えはアメリカでも存在している。時代を逆行しているが如きの発想。だが、それが現代社会で既に実践されている部分もある。シンガポールやサンディ・スプリングス市の実例は驚いた。貧富の差は今後さらに拡がるのではないかという懸念。聖書から創り上げられた“人権”や“民主主義”という幻想が風化しつつあることを再認識させられた。2019/12/07
Mu@仔羊堂
20
生徒会探偵キリカのスピンオフなんだけど、なんと小説ではなく憲法と民主主義の教本。天王寺会長がヒカゲに講義をすると言う体裁を取っているんだけど、いや、これめちゃくちゃ面白い。その説は一般からしたらとんでもないと聞こえるけど、ちゃんと筋は通っていて思考実験としてすごく面白い。昔から作者は、聖書や天皇に関係する設定のお話を書いたりしてたけど、こう言う政治方面にも興味があったんだと驚いた。民主主義や人権は宗教であるとか、民主主義の倒壊および百万の都市国家とか、未来予想としても秀逸。うん、楽しかった。 2019/12/11
真白優樹
15
本編の登場人物、狐徹がひかげを生徒に社会の真実について語り倒す、物語ではなく解説書であるこの一冊。生徒と先生という独特の会話劇の中に民主主義についてのあれこれを盛り込み、独自の解釈の元に奥深くまで切り込んで見せる展開が見所であり、理解するのには頭を使うかもしれないが読み終えた時自分の視野が広がっているかもしれない、自分の見識を深めるには丁度いいかもしれない一冊である。今の時代、必要なのは民主主義か絶対王政か。今はまだ答えは出ないけれど、いつかの未来で答えは出ると信じたい。 うん、とても面白かった。2019/12/02
ツバサ
13
政治についての話を天王寺孤徹の軽い語り口で読めるので楽しめました。学生時代に学んでいたことがちょくちょく出てきて、頭の体操にもなりました。2020/08/06
のれん
13
本編未読、宣伝文句のみで購入決意。 ハッキリ言って面白い。高校から学部一年辺りで習う思想の本質から憲法、人権、民主主義を分かりやすく解説。個人的にはなんだか懐かしい気分に。 後半の都市国家企業化は資本論の逆バージョンみたいで頼もしいビジョン。言語、人種、地域環境、キリスト教(民主主義)以外の宗教など現代技術では解決できない要素も解決できる時代が来れば、国の選択なんてこともあるかもしれません。感情の信仰ではなく教育による選択を。 ぶっ飛んでるこのキャラのまんま本編もあるなら、俄然興味が出ますね。2019/12/06