出版社内容情報
京都で起きた放火殺人。緻密に練られた殺人計画に捜査は幾度も振り出しに戻る。その突破口を開いたのは片岡真子のある閃きだった。
内容説明
全焼した自宅から精神科医の焼死体が発見された。自殺か他殺か。姿を消した妻の行方は。捜査が難航する中、京都府警の片岡真子は精神科医の遺品から、ある女性の事故死を知る。彼女の遺した「想い」に気づいた真子は、裏で糸を引く、人の心を持たぬ男に立ち向かうが。女性刑事の閃きが光る、本格警察ミステリー。
著者等紹介
鏑木蓮[カブラギレン]
1961年、京都市生まれ。2006年、「東京ダモイ」で第52回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。社会派ミステリー『白砂』(双葉社)が大ヒットした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えんちゃん
65
精神科医が焼死。妻は行方不明。被疑者も動機が薄い。となると真犯人は誰?何のために?僅かに繋がる細い糸。勘と閃きで手繰る京女刑事。映像化したらシリーズになりそうな正統派ミステリ。主人公は京都弁が素敵な安田美沙子さんで。2020/12/11
カブ
47
舞台は京都の警察ミステリー、主人公は女性刑事。犯人はサイコパスのような男。少し強引なところもあったけど楽しめます。所々に出てくる京言葉にはんなりします。2020/01/19
JILLmama
37
シリーズ2作目。 精神科医が焼死体で発見される。自殺?他殺? 一緒に暮らしているはずの妻が行方不明に。 はんなり京都弁の片岡真子が今回も大活躍です。 高藤さんにほの字の片岡さん。 「スカンタコ」ってよく出てくるけど、 今の若い京都の方使うのかな??ストーリーは面白いのですが、何となく違和感ある京都弁。2020/05/10
ま~くん
32
放火現場から発見された精神科医の遺体。更に妻も行方不明に。そして、全く別の地で発生した女医の自殺。無関係に思われた2つの事件が絡み合った時、知能犯の綿密な計画が浮かび上がる。下京署刑事片岡真子が先輩刑事達に支えられ真相を追う。最後決定的な物証を犯人に突き付け、事件解決と思いきやまさかの展開に。「どうも片岡刑事は私を甘くみている」。犯人からの挑戦に叩き上げの刑事では思いもつかない奇策で立ち向かう片岡真子。犯人逮捕には情熱、忍耐、推理力、武術だけでは太刀打ち出来ない化物がいる。その化物をどう陥落させたのか!?2022/12/09
ちゃんみー
32
この事件にこの人が関わっていたんだ。京言葉を話す真子ちゃんの柔らかな感じとは裏腹に、実は病気持ちの犯人のすごく冷徹な感じの対照が印象に残った。2021/01/29
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