ワイドKC<br> ロボ・サピエンス前史 〈下〉

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ワイドKC
ロボ・サピエンス前史 〈下〉

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  • サイズ コミック判/ページ数 144p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784065168875
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

ヒトの依頼に応え続ける「自由ロボット」が抱える過去、半永久的に稼働し続ける超長期耐用ロボット「時間航行者」に与えられた秘密の任務、完遂に25万年かかるミッションを与えられた孤独なロボット……。ロボットたちがヒト以上の存在になったとき、彼らが目にするものとは?人類とロボットが迎える果てしなき未来の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MICK KICHI

74
ロボット=AIにとって、幸せになる事とは? タイトルが全てを表す人類とロボットの壮大な未来史。アシモフ、クラーク、手塚治虫に匹敵するSFジャンルの金字塔だと確信する。 丹念に描かれた主人公たるロボットたちの姿は過酷なものだが、使命に従順であり続ける行動に感動を覚える。いつか日か人類を凌駕する存在になる事を予感させながら物語は続く…。 現時点から見た人類の未来像は種としての行く先を思えば思うほど、あまりにも脆弱なものに思えてしまうほど、AIの集合意識に託してみたい未来がある気がする。 2019/10/19

鱒子

64
この上下巻は今年度読んだ本の上位です!! ーー滅びるからこそ、うつろうからこそ美しい。でも同時に寂しくてやるせなくて仕方ない…… 「サピエンス全史(ハラリ著)」を読み、本書を読みましたが、前史と全史かぁ、うーん正直言って近親感はないな、全く別物です。“前”と付くからには黎明期なのでしょう、ならば“後”記が欲しいです(シマトラさん描いて〜)。人の手を離れたロボットが独自に見出す幸せとは一体なんだったんだろう?それは人類の脳髄でたどり着けるものなのだろうか?この深淵な世界の続きが読みたい読みたい。 2019/10/31

hiace9000

40
「人間らしさ」とは何かを問う本作。上下巻合わせても読了に要する時間はごく僅か。されど読後感は壮大な時空間を旅したインターステラー。近い将来、AIやロボットは人間のできることをきっと超える。その中でも残される「文化」や「人間らしさ」とは何か。消え去るであろう「ジェンダー」や「格差」についてのくだりも印象的。「幸せになりなさい」というミッションを解釈したロボットの思考こそ、ホモ・サピエンスの結論かと。様々な分野で進むDXは、ますます人間とロボットとの自然な共存をもたらす。正に今が「前史」その時なのだろう。2021/10/24

☆よいこ

37
#8.クロエとトビーのミッションは失敗。抱き合ってスリープ。#9.ディストピア、見守る伊藤のメモリーも失われる。#10.恩田カロ子のメンテナンス。#11.クロエとトビーの最終ミッション幸せに。全ロボットは地球を去る。#12.伊藤のメモリーもクロエ・トビーのメモリーも回収される。#13.オンカロの放射能は基準値を下回り、恩田カロ子のミッションは終了。▽幸せになりなさい2020/01/27

ぐうぐう

23
遥かな未来を想うことは希望である。しかし、遥かな未来を生きることは孤独なのだ、きっと。人間は未来を生きられても、遥かな未来を生きることはできない。ただ、ロボットにはそれができる。ゆえの不幸が、ここには描かれている。寿命があるから、人は未来に対して無責任になれる。その責任を背負ったロボット達の、遥かなる未来は、やはり孤独なのか。遥かな未来の不幸の、さらなる遥かな未来にあるもの。それはロボットだけが見ることのできる光景だ。2019/08/30

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