講談社文芸文庫<br> 子午線を求めて

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講談社文芸文庫
子午線を求めて

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  • サイズ 文庫判/ページ数 289p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784065168394
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

作家としての原点を映し出す、初期傑作散文集。

内容説明

フランスで長らく経度の基準とされてきた、パリ子午線。敬愛する詩人ジャック・レダの文章に導かれて、その痕跡をたどりながら、「私」は街をさまよい歩く。パリの郊外が抱え込む闇を抉り出したセリーヌやロマン・ノワールの書き手たちへの眼差し。断章で鮮やかに綴るエルヴェ・ギベールの肖像…。著者の作家としての原点を映し出す、初期傑作散文集。

目次

1(子午線を求めて―ジャック・レダに)
2(いちばん低い雲;象を説得すること;アンボワーズの春;美しい母の発見;距離について;人恋しさについて;変名について;忘却の河)
3(セリーヌとロマン・ノワールのための序章―『夜の果てへの旅』と郊外;コンクリートの氷野―ロマン・ノワールと郊外;ブゾンとラ・クルヌーヴのはざまで―セリーヌと郊外)
4(長いあいだ、私は寝相が悪かった;ジャン・プレヴォーのために;忘れられた軽騎兵;カメレオンになろうとしているのに、世界はたえず私から色を奪っていく;内なる港の光景;空虚の輪郭;そして誰もいなくなった;ぼくの叔父さん)
5(下降する命の予感―エルヴェ・ギベールをめぐる断章)

著者等紹介

堀江敏幸[ホリエトシユキ]
1964・1・3~。作家。岐阜県生まれ。1999年『おぱらばん』で三島由紀夫賞、2001年「熊の敷石」で芥川龍之介賞、2003年「スタンス・ドット」で川端康成文学賞、2004年同作収録の『雪沼とその周辺』で谷崎潤一郎賞、木山捷平文学賞、2006年『河岸忘日抄』、2010年『正弦曲線』で読売文学賞、2012年『なずな』で伊藤整文学賞、2016年『その姿の消し方』で野間文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

58
エッセイではあるが、内面の吐露というよりやや柔らかい文学論集的な意味合いが強く、玄人好みと感じた。2019/09/17

yumiha

42
表題作。パリ子午線という言葉を初めて聞いた。その子午線を示す直径12cmの銅盤135枚が敷設されているのを探してパリを行くエッセイ。それなりに楽しんだ。そして、いくつかの章を読んだが、あまりパリという街に興味がなくて、その地名とフランスの文学者の名前の判別がつかないほど、全くフランスに疎い自分を思い知らされ、こりゃダメだと挫折💦💦💦2021/06/21

ソングライン

15
国際冒険漫画タンタン・シリーズからその存在を知ったパリ子午線、その線に沿い、パリの道に埋められた銅板をたどった詩人ジャック・レダに倣い、パリを歩く作者。パリ郊外を舞台に描いたセリーヌから、現代の郊外を描くロマン・ノワールの作家たちの紹介、後半ではエイズ感染により夭折したエルヴェ・ギーベルの作品とその審美眼の深さが語られる散文集です。文学論は、作者たちの作品の紹介だけでなく、歴史的背景、作者の意図が深く考察され、論文集を読んでいるようでした。残念なのは、紹介された多くの作品が日本語訳で読めないことです。2019/09/25

hirayama46

7
堀江敏幸の初期散文の再文庫化。フランス文学・フランスミステリの話題を中心に、パリで詩人に逢った話など、フランスにまつわるトピックが扱われております。わたしはフランスの小説に関してはジャンル問わず詳しくないのでいささかわかりづらい部分もありましたが、小説にまつわる良い文章はときにその小説を知らなくても楽しめるものです。名前が出てきたミステリはA・D・Gとヴォートランくらいしか読んでいないので、もっとノワール的なものを読んでみたいな。2020/01/19

qoop

4
エッセイや論考などをまとめた散文集。表題作は、テーマを設定しながらそれを突き詰めるのではなく、思考の流れに沿うかのようなぼんやりとした広がりを見せて著者そのものを示すかのような作品。行為が別の行為へ、意識が別方向へずれるかのようでいて、その核は不変であり、ずれることでより純化されていく… 著者の作品にはそうした印象を受けるものが多いが、本作はその好例と思えた。他には、処女作である「郊外へ」と共通するテーマに沿って書かれた、小説を通してフランスの郊外問題を浮き彫りにする一連のエッセイが興味深かった。2019/11/28

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