内容説明
まだ「リハビリ」という言葉さえなかった昭和30年代。1人の医師が、障がい者の社会復帰と自立のために立ち上がった。彼は1964東京パラリンピックを成功に導き、日本初の障がい者施設を設立する。人生を全速力で駆け抜けた“日本パラリンピックの父”中村裕、感動の実話!
目次
第1章 日本のパラリンピックの父
第2章 1964東京パラリンピック
第3章 障がい者に雇用を
第4章 世界一の障がい者施設へ
第5章 引き継がれる中村イズム
終章 パラリンピックの先に
著者等紹介
鈴木款[スズキマコト]
1961年北海道函館市生まれ。神奈川県立小田原高校、早稲田大学卒業後、1985年農林中央金庫入庫。外国為替ディーラーなどを経て、1992年フジテレビに入社。営業局、『報道2001』番組ディレクター、ニューヨーク支局長、経済部長を経て現在解説委員。映画倫理機構(映倫)の年少者映画審議会委員。はこだて観光大使(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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re;
18
こちらタラントより触発されて読了。この物語の主役、中村氏のバイタリティがすごい。魂が燃えている。こんな風に生きる人が時代時代に表れて、常識を覆していくんだなと思った。障害を持った人々の治療の一環として始まったスポーツが、社会復帰の足掛かりとなり、今では世界の祭典の一翼を担っている。オリンピックは女性と男性の部に分かれていることを踏まえ、そろそろ<パラリンピック>はなくしてもよいのではないかと思った。オリンピックの中にその枠を作り一つの円環の中で行われた方がその意義を拡げることになると思料する。2023/11/30
kanki
9
行政も企業も巻き込み、日本の世の中を変えた。リハビリとしてのスポーツ。生き甲斐の大切さ2021/10/21
Yuka
2
前に児童書で中村裕先生の伝記を読んでいたので、似た内容かな。 中学生以上向けでちょっとこっちの方が情報量が多いけど、すごく大きな違いはないかも。 とはいえ、中村先生はすごい。50年前から今の時代をイメージできていた人はいないはず。早逝されたのが本当に悔やまれ、私も一目でいいからお会いしてみたかった。2019/10/03