父の遺産

父の遺産

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  • サイズ B6判/ページ数 267p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087731798
  • NDC分類 936
  • Cコード C0097

内容説明

文学に生きた息子は、現実を生きた父には、ついに勝てなかった。文学の限界を予感させるフィリップ・ロスの挑戦的ノンフィクション。全米図書賞受賞作。

目次

1 で、どう思う?
2 ママ、ママ、どこにいるんだ、ママ?
3 わしはゾンビになるのか?
4 もう一度生きはじめなくちゃならん
5 イングリッドに最後まで面倒を見てもらってもいいな
6 闘う人間だから闘い、ユダヤ人だから闘った

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まおまお

9
とてもおもしろかった。極めて個人的な関係である父子の日常の機微がユーモラスでリアリティがあり、それゆえシニカルに描かれいるので臨場感タップリだった。エピソードという点と点が巧みに繋がりつつ時間が経過していくさまに読者が立ち合える。何よりどこにでもいそうでいない父のパーソナリティが立体的で素晴らしい、と思わせるから、すごい。2016/05/30

Maumim

2
読んだことのない著者だったけれど、柴田元幸訳だったのでリサイクル市からもって帰った。 やっぱりだね。 柴田氏の翻訳本にはずれはない。 米国のイスラエル政策に大きな影響を保っているユダヤロビー。 米国に住んでいるユダヤ人って、こんなふうなんだ、と、この小説を通して、初めて「顔」が見えた。 自分としてはそこがいちばんおもしろいポイントだったのだけれど、主題はそういうことではなくて。 「お袋が死んでから、親父がすごく身近な存在になったんだよ。逆のほうが話は簡単だったろうけど」2015/08/30

borug

1
読む年齢・状況・タイミングなどが合えば読死するんじゃないかという勢い。2013/12/12

文也

0
老い、脳腫瘍で死にゆく父と、作者の分身であろう子のお話。恐らく多くの父と子が少なからず体験するであろう、父と子の関係の変容を率直に描いている。父のハーマンは頑固で偏屈、融通のきかない人物で、それだけ聞くとやなジジイみたいだけど、作中の彼はそんな事はなく、強い意志を持ち、ユーモアを忘れない、魅力的な人物。ロスとの何でもない日常のやり取りも、味があって面白い。父の遺産とは、この小説で描かれている事のほとんどがそう言えるものなんじゃないかなあ。「で、どう思う?」って、ちょっと羨ましいですよ、はい。2016/04/20

まろ

0
老いた父がもらしたウンコを息子が掃除するというシーンで、ここまで読者を感動させられる作家はフィリップ・ロスしかいないだろう。I'm going to have to let you go.という言葉にたどり着くまでの、長く苦しい父と息子の物語でした。2012/11/14

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