内容説明
「おかげさま」「いただきます」「わざわざ」「恐縮です」「縁」…翻訳できない日本語から日本人・日本文化を再発見。外国人との交流から見えてきた日本語の本質。
目次
第1章 思いやりの日本語(「お互い様」;「おつかれさま」「ごくろうさま」 ほか)
第2章 感謝と謙遜の日本語(「おかげさまで」;「いただきます」「ごちそうさまでした」 ほか)
第3章 繊細な日本語(「縁」;「間」 ほか)
第4章 やっかいな日本語(「とりあえず」;「お通し」 ほか)
第5章 外国人泣かせの日本語(「you」と「あなた」;「お座りしてください!」 ほか)
著者等紹介
清ルミ[セイルミ]
専門分野:異文化コミュニケーション学、日本語教育学。略歴:常葉学園大学外国語学部グローバルコミュニケーション学科教授。放送大学客員教授、経済産業省・EU委合同プログラム(欧州ビジネスエグゼクティブ対象)日本言語文化研修責任者を兼職。名古屋大学大学院国際言語文化研究科博士課程修了。米国国務省日本語研修所教官、早稲田大学講師などを経て現職。2004~2006年、NHKテレビ日本語講座「新にほんごでくらそう」の講師をつとめる。政府機関招聘などによる国内外での講演多数。2005年日本語教育学会奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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RYU
2
90カ国の外国人に日本語、日本文化を紹介してきた著者が、翻訳が難しい100近い日本ならではの表現を紹介。お互い様、やんわり、そろそろ、おかげさま、お茶が入りました、せめて、どうせ、縁、間、みっともない、けじめ、みれん、なつかしい、しみじみ、とりあえず、さりげない、助数詞等々。1つ1つの言葉に込められた日本人の心に多くの発見があった。外国人に紹介したい。2012/09/01
小春日和1625
1
全部読むにはちょっときつかったので、飛ばし読み。文章がわたしには読みづらかった。内容は、日本語のよさを再認識できるところ多々あり。2012/05/28
okusama@灯れ松明の火
0
サブタイトル、英語にできない「おかげさま」のこころ、がめにとまった。 日本語のややこしさがますますわかったと同時に奥深さや奥ゆかしさも再確認。そ、かきながらこの日本語も難しいんだろうな、外国人には、、、と思う。2015/03/12
satochan
0
日本語は単純に動作を表すだけじゃなく、感情まで入ってるような言語なんだと思う。言語を学ぶっていうのは、文化も学ぶってことなんだ、って思える。心までが一つの言葉に入ってるのは実はすごいことなのかもしれない。たまにはいる挿絵がおもしろい。いい加減な人がいい加減の風呂でいい加減にしろ!!と言われている図、とか。きっとこの本を読んだら、外国人のしゃべった日本語に対して、なんて失礼な人って思ったりしなくなるんじゃないかなと思う。どういう意図で言ったのか考えるようになるかもしれない。日本語はおもしろいな。2012/08/04