出版社内容情報
長谷川 まりる[ハセガワ マリル]
著・文・その他
内容説明
アキラが、あたしにキスをしたっ!でも、本当にあたしのこと好きなのかな?だって、アキラは…。だれにも言えない恋に悩む中3女子の卒業までの1年間。第59回講談社児童文学新人賞佳作受賞作。
著者等紹介
長谷川まりる[ハセガワマリル]
1989年、長野県生まれ、東京育ち。職業能力開発総合大学校東京校産業デザイン科卒。創作同人会「駒草」所属。「お絵かき禁止の国」で第五十九回講談社児童文学新人賞佳作を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
71
YA。LGBTのL本。隠れオタクのハルは同級生のアキラが気になる。人気者のアキラが自分に話しかけてくれて、絵をほめてくれて「一緒に漫画をかこう」と言ってくれて、これは好きになっちゃうだろ~?ハルは中学3年の女の子、アキラもショートカットの似合う明るい女の子。友情なのか愛なのか、ハルは次第に自分の中の恋心が本物だと自覚する。ところが、ふたりのキス写真がSNSに流され両親にばれてしまった。特に父親は「それは間違っている、普通じゃない」と言い出す。▽きれいにまとまってて嫌味がない。読みやすい。2019/10/18
あーさん☆GWは墓参りをハシゴしました。暑くてバテました。
64
表紙は良いのに中身の話としっくりこないLGBTがテーマの話。分かりやすいから、中学生向き。2019/09/19
白雪ちょこ
38
題名からは全く想像できない、学ばせられる内容となっていた。 今の現代にはふさわしいSNS、そしてLGBTを取り扱った内容となっており、レズであることに悩む女子中学生のハル。 彼女が両親に打ち明ける時の心情や、まだ子供ながらにそこまでの奥深さをわかっていない弟が、それでも味方になってくれるようなシーンは、リアルさがあった。 最後の方に居たっては、ハルがなんともかわいそうな立場になってしまったが、これから前を向いていく彼女の姿には、勇気づけられる読者もいるだろう。 是非、中高生の子ども達に読んでほしい。2022/03/09
mincharos
38
私も中学生の時、まだまだ男の子とするのは怖いから、女の子同士でキスしてみたり胸を触ってみたり、、ふざけ合ってしてたなぁ。私は同性愛の経験はないし、もう親になってしまったから、もし子供たちが同性愛者だったとしたら?という目線で読んだけど、ハルのお母さんみたいな母親でありたい。動揺はするだろうけど、最終的には理解してあげたい。でもお父さんやクラスの大多数の子みたいな対応になってしまう気持ちも分からないでもないし、最終的なアキラの判断もとても理解できてしまう。私はつくづく普通の感覚の持ち主なんだなあ・・・2019/08/22
はじめさん
26
二学期頭の席替えで、サッカー部のエースでクラスの人気者アキラの後ろの席になった、休み時間はヲタク仲間とつるんでいる少女。ノートの落書きがアキラに見つかり「絵、うまくない?!」と急接近。あたし、アキラが好きーーと確信するもアキラは「女子サッカー部」のエース…こっちの気持ちを知ってか知らずかアキラから恋人つなぎしたり、キス…もしかしてアキラも…? となった所でラインでキス写真流出。クラスや家庭で魔女狩りのごとく同性愛を糾弾されるが…。 / お絵かき禁止されても絵が好きな気持ちは嘘つけない、絵=同性 うーむ。 2019/07/15