内容説明
行きづまる社会に、“空き地”をひらくためにデザイン、芸術、哲学、地域活動の“声”を聴く。
目次
1 かたちのレビュー(スバル360;ピース ほか)
2 “生存”の技術(小さな肯定;“支援”と“応援” ほか)
3 “始まり”に還る芸術(ブリコラージュの自由;哲学はアートとともに? ほか)
4 “探究”という仕事(ニッポンの哲人;ためのある思想)
著者等紹介
鷲田清一[ワシダキヨカズ]
1949年生まれ。哲学者。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得。大阪大学文学部教授、大阪大学総長、京都市立芸術大学理事長・学長を歴任。現在、せんだいメディアテーク館長、サントリー文化財団副理事長。現象学研究に始まり「臨床哲学」を提唱・探究する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sito
7
寄り添ってくれる持ち物に目を向ける。2023/02/05
双海(ふたみ)
5
第一部「かたちのレビュー」がおもしろい。スバル360といわれても私は知らない車なのだが、著者の文章を読んでいくとなんとなく懐かしい感じもするから不思議だ。2025/05/15
Nさん
3
2019年刊行。世の中の様々な「術」の雑記帳のような一冊。製品レビューに始まり、生存の技術〜芸術論〜哲学者レビューの4部構成。書籍としてのまとまりは正直悪い。だが、様々なアイデアをスポンジの様に吸収し、アウトプットされた著者のアイデアノートは中々味わい深い。かつてヒトは生活の術として「作る」という行為を当たり前に行ってきた。分業が行き過ぎると、「作る」ことをやめ「買う」ことで事を済ます。今、市場なくして自身のみで何ができるか?と考えると、結構大変だと思った。自分の中の「作る」を考えてみるのも面白いだろう。2019/10/16
菊田和弘
1
「ブリコラージュ」を知った。今あるもので工夫して、必要なものを作ること。晩飯のおかずの残りで昼飯を作るようなもの。それがすなわち芸術とも言えた。だからアーティストとは、生きながらえる術に長けている人たち。生きながらえている物たちも紹介されていて、飽きることがなかった。2021/05/13
ちばひなこ
0
本というよりノート覗いた気分2021/08/27