内容説明
本来の本文、詳細・厳密な注、的確な訳。三位一体の画期的構成で贈る渾身の壮挙ついになる!
目次
神代上
神代下
神日本磐余彦天皇 神武天皇
神渟名川耳天皇 綏靖天皇
磯城津彦玉手看天皇 安寧天皇
大日本彦耜友天皇 懿徳天皇
観松彦香殖稲天皇 孝昭天皇
日本足彦国押人天皇 孝安天皇
大日本根子彦太瓊天皇 孝霊天皇
大日本根子彦国牽天皇 孝元天皇
開化天皇
崇神天皇
垂仁天皇
景行天皇
成務天皇
著者等紹介
神野志隆光[コウノシタカミツ]
1946年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授を経て、東京大学名誉教授。専攻は、日本古代文学
金沢英之[カナザワヒデユキ]
1968年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程単位取得退学。現在、北海道大学教授。専攻は、日本古代文学
福田武史[フクダタケシ]
1975年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程単位取得退学。現在、武蔵大学准教授。専攻は、日本古代文学
三上喜孝[ミカミヨシタカ]
1969年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻博士課程単位取得退学。現在、国立歴史民俗博物館教授。専攻は、日本古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kenitirokikuti
9
日本書紀の新訳である。岩波文庫の日本書紀は、日本古典文学大系のものを文庫化したもので、50年前のものだか今でも十分権威的なものである。では、どこに問題があるかというと、訓読の書き下し文である。日本書紀もある意味では宣長の古事記伝と同じで、学問的な校訂を経て刊本となったのは江戸時代であり、現代人にとっては江戸時代の漢籍の読み方がさらにひとつの歴史になっているのである。いま「子曰く」的な書き下し文を採用しても「声に出して読みたい日本語」な価値しかないのである。2021/07/19