出版社内容情報
倉山 満[クラヤマ ミツル]
著・文・その他
内容説明
「政治日程を見れば憲法改正は無理」「米朝会談、日本は蚊帳の外?」「国は節約してはならない」「財務省が増税したい七つの理由」「アメリカ大統領は世界最弱の権力者」―「そりゃ初耳」という人必読!
目次
第1章 日本の政治はカレンダーで決まる(日本会議は本当に日本の黒幕か?;政治日程を見れば憲法改正は無理 ほか)
第2章 日本の運命は国際情勢で決まる(勝海舟と坂本龍馬と地政学;海を支配する者は世界を支配する ほか)
第3章 日本の経済は日銀で決まる(安倍一強、無敵の方程式;インフレとデフレどちらがいい? ほか)
第4章 日本の総理大臣は参議院選挙で決まる(アメリカ大統領は世界最弱の権力者;裁判所が最も強いアメリカ ほか)
第5章 国民の未来は官僚が決めている(小泉進次郎は総理大臣になれる?;総理大臣になる三つの条件 ほか)
著者等紹介
倉山満[クラヤマミツル]
1973年、香川県生まれ。憲政史研究者。中央大学大学院文学研究科日本史学専攻博士後期課程単位取得満期退学。国士舘大学日本政教研究所などを経て、現在、倉山塾塾長。ネット放送局チャンネルくらら主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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templecity
16
自民党は総選挙、参議院選挙、衆議院選挙の順で重視している。参院選挙の結果次第で捻じれが起こって政権交代が起こりかねない。参院は決定権が無いと思われがちだが、スケジュールを見ながら法案を廃案にもっていくことができる。民主党政権時代に捻じれ状態のため、消費税増税くらいしか成果は無い。三権分立が一番徹底しているのが米国。小泉政権は派閥政治を廃したと言われるが、しっかり派閥を意識しながら政治を進めていた。(続きあり) 2020/03/22
軍縮地球市民shinshin
14
政治・経済の基礎知識を分かりやすく書いた本。アメリカ大統領は戦時は権限が強いが平時は弱いとか、日本の総理大臣は意外と権限が強いが基盤が弱いので選挙で負けるとコロコロ変わるなど、テレビのワイドショーや池上さんの解説ではふれていなさそうなことが書いてある。なかなか勉強になる。2019/03/20
やす
11
政治に感心を持ち始めた人は読むべし。今の様子を見ると政治主導で官僚をうまく使うなんて夢のまた夢にしか思えないよなぁ。2019/03/12
ランラン
10
政治は今一つ分かりにくいところがあって途中で本を読んでも途中で匙を投げてしまうところがあった。安倍政権が続く理由やそれぞれの政治家が普段意識していることが何となく理解できました。安倍さんに例えると総裁選挙に勝つことが一番、次に重要なことは参議院選挙に勝つこと、意外に3番目は衆議院に勝つこと。総理大臣になるには派閥の領袖になり派閥を抑える必要がある。派閥のお蔭で当選した参議院議員を抑えれば総理が可能になるというカラクリ。2019/10/16
ミナ
10
2時間ではわからなかった……。考えをまとめ抑えるためのポイントは書いてあるけど、読み進めるうちに、日本の政治体制に絶望しかなくなる。日銀の人事を握らなければ終わるやら財務省は増税派で実力者が立つと政府は白旗揚げるとか、これで安定した日本なんて来るとは思えないし、デフレ不況に備え続けないといけないのね。でも、どう備えるの?!2019/08/15