講談社学術文庫<br> 漂巽紀畧 全現代語訳

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講談社学術文庫
漂巽紀畧 全現代語訳

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  • サイズ 文庫判/ページ数 178p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065142622
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C0121

出版社内容情報



河田 小龍[カワダ ショウリョウ]
著・文・その他

ジョン万次郎[ジョンマンジロウ]
著・文・その他

北代 淳二[キタダイ ジュンジ]
監修

谷村 鯛夢[タニムラ タイム]
翻訳

内容説明

天保十二(一八四一)年、漂流する土佐の漁師五名はアメリカ捕鯨船に救出されハワイにたどり着く。ジョンという名を得て合衆国本土へと向かった万次郎は、西洋近代世界を目の当たりにした。遭難から帰国を遂げるまで十年の顛末を聴取した河田小龍が、鉄道や建築から社会制度、風俗までの見聞を詳細な絵図とともに記録した、無二の史料。完全現代語訳。鉄道、軍艦、金鉱、教育、選挙―。これが西洋というものか!幕末の志士に影響を与えたと言われる驚異の見聞記。

目次

航路図凡例
休泊各地分図
巻之1 筆之丞ら五人、漂流する話(筆之丞等五人漂流之略)
巻之2 伝蔵と五右衛門兄弟、苦労して帰国を図る話(伝蔵兄弟苦楚帰朝之略)
巻之3 伝蔵たち四人と別れた万次郎がアメリカ合衆国に入り、のちに諸洋を航海する話(万次郎与伝蔵等四人別環航于米利幹及諸洋之略)
巻之4 万次郎、伝蔵と五右衛門をうながしていっしょに帰国を果たす話(万次郎促伝蔵五右衛門同帰皇朝之略)

著者等紹介

ジョン万次郎[ジョンマンジロウ]
1827(文政10)‐1898年(明治31)。中浜万次郎。幕府の軍艦操練所教授、開成学校教授等を務める

河田小龍[カワダショウリョウ]
1824(文政7)‐1898(明治31)。本名は維鶴。土佐藩の絵師。万次郎の事情聴取にあたった

谷村鯛夢[タニムラタイム]
1949年高知県生まれ。本名は和典。俳句結社「炎環」同人会会長。中浜万次郎国際協会会員

北代淳二[キタダイジュンジ]
1932年高知県生まれ。国際基督教大学卒業。コロンビア大学大学院修了。中浜万次郎国際協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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古古古古古米そっくりおじさん・寺

77
面白かった❗こういうのを出してくれるから講談社って好きだ。本書はご存じジョン万次郎が10年あまりの漂流から故郷土佐に帰国し、その体験談を絵師の河田小龍(坂本龍馬伝ではお馴染みの人)がまとめた1冊。最もリアルタイムと肉声に近い『ジョン万次郎漂流記』である。私は冒険譚や紀行文は苦手だが、これは面白かった。万次郎の漂流は有名だが、一緒に流された筆之丞(伝蔵)のハワイ生活も詳細。当然少年向けの本ではないので、当時のちょっとした残酷も時にある。万次郎のヒヤリング英語をそのまま表記するので『空耳アワー』的な味もある。2019/01/05

まーくん

50
漂巽紀畧(ひょうそんきりゃく)。”巽(南東)方向に漂流した記録の概略”の意。幕末期、15歳で土佐から漁に出て遭難し漂流、米国捕鯨船に助けられ10年後に帰国を果たしたジョン万次郎の話し。顛末口述を同郷の絵師河田小龍が記した。万次郎は船長に連れられ米国東部に渡り、彼の地で教育を受けたほか、捕鯨船員として世界中の海を航海。帰国決意の後、南米を回ってサンフランシスコへ、金鉱で資金を作り帰国のための船を探す。苦労は察するに余りあるが、決断力や才気に感服。後年、ペリー来航に苦慮する幕府に召し抱えられ直参幕臣に。2018/12/21

アキ

45
天保12年1841年ジョン万次郎こと15歳の万次郎が4人の漁師とともに土佐沖から無人島に漂流し、アメリカの捕鯨船に救助され、ハワイ・オワフ島からアメリカ合衆国に、また諸洋を航海し、1852年日本へ帰りつくまでを河田小龍が表わした書の現代語訳。画家でもあった河田がスケッチした街の様子や蒸気船や火車(機関車)の絵が見られ面白い。河田は万次郎らから聞いた話をそのまま一切脚色せず書き取った。米国から日本への渡航費はカリフォルニア金採掘で賄い、鎖国中、琉球に上陸してから高知に帰るのに幕府の取り調べで1年半も要した。2019/03/02

壱萬参仟縁

28
北城淳二氏の解題によると、記述者河田小龍は土佐出身の画家、知識人。書名の意味は南東に漂流した記録のあらまし(160頁)。ジョン万次郎を初めて公に使ったのは、1937年の井伏鱒二「ジョン万次郎漂流記」。第6回直木賞受賞作品となり、定着(173頁)。当時、手で漕いで船を操ることが、産業革命の蒸気船の恩恵もなかったのか? という素朴な疑問も湧いた。主櫓(おもろ、押し引きして和船をこぎ進める道具)が出ているからである。おもろが折れて転覆の危機、風浪に翻弄。1841年1月の寒気に震える船員。捕鯨で知られる 2019/04/20

Nao Funasoko

26
河田小龍の『漂巽紀畧』を初めて知ったのは学生時代に読んだ『竜馬がゆく』でだった。原文で読む知識を持たぬ者として現代語訳は嬉しい限り。万次郎はじめ漂流者たちは異国での暮らしを逐一メモを残していたのかと思うほどその情報のち密さ細かさには驚かされた。時代は黒船来航、開国前夜。当時のこの国の指導者層にとって万次郎たちがもたらした情報がどれだけの宝であったか想像に難くない。文庫本故に数多くの絵師小龍による絵図が小さくモノクロになってしまったのが唯一残念である。2019/03/22

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