出版社内容情報
国内患者数は320万人。カジノ設立の見込みで注目される依存症。勝つまで深追いする心理から治療法・生活面の対策まで徹底解説!ひと目でわかるイラスト図解
《講談社 健康ライブラリーイラスト版》
【“やめられない”心理から家族ができる対策まで徹底解説!】
ギャンブル依存症は病気です。ギャンブルを長い間続けて依存症になった人の体では、脳の「報酬系」に異常が起きて、本人の意志の力だけではギャンブルをやめられない状態になっています。その段階では、本人と家族の力だけでギャンブルから抜け出すことは難しくなります。たとえ借金を清算しても、本人がまたギャンブルに手を出してしまい、再び同じような状況に陥るということが、よくあります。
ギャンブルの問題は病気の症状なのだと考えて、医療機関を受診してください。ギャンブル依存症から抜け出すには家族が主体的に動くことが大切です。医療機関に通ってカウンセリングや認知行動療法などの治療を受ければ、本人の行動パターンや考え方は少しずつ変わっていきます。脳も異常な状態から徐々に回復します。
また、対処しきれない借金の問題は専門家に相談し、協力を求めましょう。
本書は、医療機関の探し方や相談の仕方から、診察と治療の流れ、生活上の注意点までをくわしく解説した決定版です。
【本書の内容構成】
第1章 依存症の人はどこまで賭けるのか
第2章 意志の力だけでは治せない病気
第3章 通院して認知行動療法を受ける
第4章 家族と本人が生活面でできること
樋口 進[ヒグチ ススム]
監修
内容説明
何度誓っても「やめられない」のはなぜ?歯止めがきかなくなり、嘘や借金が常態化。本人の心理と家族ができる対策を徹底解説!
目次
1 依存症の人はどこまで賭けるのか(ギャンブル依存症の特徴―歯止めがきかなくなり、嘘や借金が常態化;主な症状1 深追い―負けをとり返そうとして「深追い」する ほか)
2 意志の力だけでは治せない病気(そもそもギャンブルとは―日本ではなにを「ギャンブル」というか;ギャンブル依存症とは1―ギャンブル好きとギャンブル依存症の違い ほか)
3 通院して認知行動療法を受ける(医療機関の探し方1―本人は消極的なので、家族が主体的に動く;医療機関の探し方2―公的機関やネットで専門医を探す ほか)
4 家族と本人が生活面でできること(生活面の基本1―借金などの問題を、専門家に相談する;生活面の基本2―自助グループなどに参加して、支えを得る ほか)
著者等紹介
樋口進[ヒグチススム]
1954年生まれ。独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター院長。依存症対策全国センター長。精神科医。東北大学医学部卒業後、慶應義塾大学医学部精神神経科学教室に入局。のちに国立療養所久里浜病院(現・独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター)へ。同病院の精神科医長や臨床研究部長などを経て現職。専門はアルコール依存やネット依存、ギャンブル依存などの予防・治療・研究。久里浜医療センターにギャンブル依存症の専門治療部門を開設し、治療にあたっている。依存症に関するWHO研究・研修協力センター長や、ギャンブル等依存症の全国調査の研究代表者を務めるなど、依存症治療の分野で高く評価されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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