講談社文庫<br> 東京美女散歩

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講談社文庫
東京美女散歩

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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065132883
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報



安西 水丸[アンザイ ミズマル]
著・文・その他/イラスト

内容説明

日本橋を渡り、かつて焼け落ちた白木屋に思いを馳せ、墨田川沿いで美女に煙草の火を拝借。都心の花街・荒木町で耳に届く粋な三味線の音。両国で元小結の息子が作るカツカレーを堪能し、目黒では、五百羅漢の言葉に頭を垂れる。歴史の横顔。ほろ苦い別れ。東京をこよなく愛した著者がそぞろ歩く、艶なる街々。

目次

日本橋編
谷中から上野を抜けて浅草へ
雨の巣鴨から、大塚、池袋へ
門前仲町から、佃、月島へ
御茶ノ水から神田神保町へ
人妻美女の街、自由が丘
西麻布から麻布十番へ
「懐かしさと空しさ」渋谷あたり
「都心の花街」四谷荒木町、神楽坂あたり
「演劇とバカップル」下北沢あたり〔ほか〕

著者等紹介

安西水丸[アンザイミズマル]
1942年、東京都生まれ。イラストレーター。日本大学藝術学部美術学科卒業。電通、平凡社などを経て独立、フリーのイラストレーターとなる。朝日広告賞、毎日広告賞など受賞多数。広告、装幀、漫画、小説、エッセイ、翻訳など多方面で活躍。2014年3月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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nemuro

41
2019年4月27日『麦本三歩の好きなもの』からスタートした“しりとり読書”の54冊目。6月17日に着手しているのでうっかりするとまもなく2カ月を目前にしての読了。紀行文みたいなものならミステリのような終盤での加速も期待できずそれなりの期間を要するものと織り込み済みではあったのだが。「『小説現代』2007年2月号~2014年4月号(隔月掲載)」。7年余りの長期連載。狭い土地に様々な歴史と現在が凝縮している東京なのだと思う。毎回<美女>を意識しながらの散歩も結構大変そうだ。さて「ぽ」から始まる本はあるのか。2021/08/09

momogaga

41
ブックカフェ。大好きな安西水丸さんのエッセイ集。東京×美女×散歩の興味深い語りに大満足です。2020/09/27

とし

13
東京のそれぞれの街を安西水丸さんが過去の思い出とともに語るエッセイ。東京の歴史が詳しく書かれており、レトロなカフェやカレー店などが紹介されていて行ってみたい気持ちになりました。タイトルが東京美女散歩とあるとおり、それぞれの街に安西さん視点の美女がでてきます。生真面目な街紹介ではなく、ゆるい感じも面白かったです。日芸出身の安西さんが語る江古田の学生街など興味深かったです。もともと東京生まれということで東京のすみずみまで愛情に溢れた感がありました。歴史の勉強という意味でも良いです。町名にも由来があるんですね。2018/12/31

MASA123

11
2007年から2014年は、作者の65歳から72歳に相当する。東京をくまなく巡って、通りがかりの美女を観察したり、知り合いの美女を訪ねていく企画。観光案内、歴史案内、作者の青春時代の思い出とか、ごちゃ混ぜで、なんともお気軽なエッセイだ。映画館、美術関連、劇場(ストリップ)などの場所はくわしく書かれているが、食べ歩きにはあまり興味がないようだ。これ、東京を知らない人が読んでも、あまりおもしろくないと思う。自分は本書の半分ほどの場所はわかるから、けっこう楽しめた。巣鴨大塚、秋葉原のイラスト絵がとくに好き。2023/11/14

Ayana

7
水丸さんのお散歩エッセイ2冊目。『ちいさな城下町』があまりにも良かったので。 幼少より東京の変遷をその目で見てきた水丸さんの、地に足のついた感性が素晴らしい。「TV局ができると街が下品になる。」なんて田舎者には言えないよ。 歴史にもとても詳しくて、あちこち歩くだけでなく、はるか彼方の江戸の地にまで一緒に歩いて入っていくような気持ちになる。2024/02/22

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