内容説明
２０１５年秋、悪化した日中関係打開の道を探ろうと、両国の四大学ずつから学生が参加して開催された日中大学生討論会。本音で意見を述べ、経験をもとに交流することによって、相互理解への課題も見えてきた。丹羽宇一郎元中国大使など両国元外交官の説得力ある問題提起も。日中関係の前途を憂える人に示唆を与える。
目次
国際シンポジウム「日中大学生討論会」開会挨拶
第１部 両国元外交官からの直言（アジアと世界における日中関係の在り方；共通利益を見極め、戦略的互恵関係の構築に努めよう；これからの日中関係はいかにあるべきか）
第２部 両国八大学の徹底討論「日中大学生討論会」（日本人に学ぶ、中国人に学ぶ；反日デモをどう見る；どんな謝罪を求めるか；戦争の歴史をどう認識するか；中国の経済成長と日中関係；北京で日中友好フリーハグ；天津外語大学と北陸大学の交流；日中関係改善へのアイデア）
第３部 資料
著者等紹介
丹羽宇一郎［ニワウイチロウ］
１９３９年、愛知県生まれ。名古屋大学法学部卒業。前駐中華人民共和国大使、前伊藤忠商事会長。元経済財政諮問会議民間議員、地方分権改革推進委員会委員長。現在、早稲田大学特命教授、グローバルビジネス学会会長、日中友好協会会長
王泰平［ワンタイピン］
１９４１年生まれ。外交学院、北京外国語大学日本語学科卒業。『北京日報』駐日本記者、国際問題総合雑誌『世界博覧』総編集長、中国駐日本大使館政務参事官、外交部政策研究室副主任、駐札幌総領事、駐大阪総領事（大使級）、中日友好二十一世紀委員会中国側副事務局長を歴任。現在、中日関係史学会副会長、中国国際友人研究会常務理事
谷口誠［タニグチマコト］
１９３０年、大阪府生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了。ケンブリッジ大学修士（経済学）。在パプア・ニューギニア大使、国連日本大使、経済協力開発機構事務次長、早稲田大学アジア太平洋研究センター教授・現代中国総合研究所長、岩手県立大学学長を歴任。現在、北東アジア研究交流ネットワーク代表幹事、桜美林大学北東アジア総合研究所特別顧問・評議委員、天津外国語学院客員教授、同済大学文化交流学院日本事務所顧問、国際アジア共同体学会顧問
川村範行［カワムラノリユキ］
国際シンポジウム「日中大学生討論会」実行委員長。１９５１年、岐阜県生まれ、早稲田大学政治経済学部卒業。元中日新聞・東京新聞論説委員、同上海支局長。現在、名古屋外国語大学外国語学部特任教授、同済大学顧問教授、北京城市学院客座教授、日中関係学会副会長兼東海日中関係学会会長。専門は日中関係論、現代中国論（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
