講談社学術文庫<br> カントの「悪」論

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講談社学術文庫
カントの「悪」論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065131602
  • NDC分類 134.2
  • Cコード C0110

出版社内容情報

誰も守れないような道徳法則が、なぜ成り立つのか。カントが確立しようとした絶対的に普遍的な倫理学とは何か。その思考の道筋とは?カント倫理学の中で「悪」はどのように扱われているのだろうか。
カント倫理学にはアディアフォラ(道徳的に善くも悪くもない領域)が開かれていない。その倫理学に一貫しているのは徹底した「誠実性の原理」である。人間における快や幸福追求の普遍性と、その中心に「自己愛」があることを認めながら、そうした「幸福の原理」を従わせ、理性が道徳的善さの条件として命ずる「誠実性」とは何か。
また、人間が悪へと向かう性癖と、根本悪、道徳的善さに至る前提としての「自由」とは?
絶対的に普遍的な倫理学を確立しようと努力を惜しまなかったカントが洞察した善と悪の深層構造を探る。

第一章 自然本性としての自己愛
第二章 道徳法則と「誠実性の原理」
第三章 自由による因果性
第四章 悪への自由・悪からの自由


中島 義道[ナカジマ ヨシミチ]
著・文・その他

内容説明

カント倫理学にはアディアフォラ(道徳的に善くも悪くもない領域)が開かれていない。その倫理学に一貫する徹底した「誠実性の原理」。「幸福の原理」を従わせ、自己愛を追求する人間本性に対し「理性」が命ずる誠実性とは何か。人間が悪へ向かう性癖と根本悪、道徳的善さに至る前提としての「自由」とは?カントが洞察した善と悪の深層構造を探る。

目次

第1章 自然本性としての自己愛(カント倫理学を支える信念;「幸福の原理」;定言命法と仮言命法)
第2章 道徳法則と「誠実性の原理」(道徳法則の形式性;道徳法則に対する尊敬;誠実性とは何か?)
第3章 自由による因果性(責任論的解釈;実在論的解釈;因果性と時間性)
第4章 悪への自由・悪からの自由(悪へ向かう性癖;性癖からの自由;最高善)

著者等紹介

中島義道[ナカジマヨシミチ]
1946年生まれ。東京大学法学部卒業、同大学院哲学専攻修士課程修了。ウィーン大学で哲学博士号取得。電気通信大学教授を経て、現在は「哲学塾カント」主宰。専攻は時間論、自我論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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テツ

25
他者に対する親切心や博愛の心。小さな善から大きな善まで。自らの生命を擲つ程の自己犠牲を伴う愛だとしてもそこに快楽を覚えるのなら道徳的に良い行いだとは言えない。そう。善行を重ねて「きもちいい」と感じてしまった瞬間に、足下に待ち構える悪へと通じる穴に落下してしまう。道徳的な行いとは、善なる行動とは、本来至難のワザであるという自覚をもつことの大切さ。自分が良かれと思い積み重ねる他者への善なる行為は自分の快楽へと繋がるただのオナニーだと知ることの大切さ。そしてその上で道徳的に良くあろうと生きることへの絶望。2019/04/24

ラウリスタ~

12
飛ばし読み。カントはそもそも適法的行為しか眼中になく、その中で実際には道徳的に悪い行為をガンガン指摘していく。悪へと陥る傾向、自由を持った人間が、それでもなおそれに抵抗し、理性によって「すべきこと」(道徳的に善い)を認識し、それを実現しようと必死にもがく所にこそ、人間の尊厳はない。幸福追求や、生命を守るという動機で結果的に良いことをなしたとしても、それが自己愛に基づく幸福の原理によるものであれば、道徳的に善くない。社会的な善人を狙い撃ちにした奇妙で苛烈な道徳論。2019/02/11

しゅう

1
カントの倫理学は厳しすぎる カントが言う悪とは、極悪な事をする人と言う意味でなく、幸福の原理を誠実性の原理より優先する事を悪とみなしている。その事を転倒と読んでいる。 いくら良い事をしても、それが条件つきなら不道徳となってしまう。 理性の命令だけを聞き、自由による因果性の作用を受け止めて、道徳的に良い行動をする。 本書でも話しているが、こんな事できる人はいないと思う。厳しすぎます。 しかしこれは人にとっては至難の業であり、直ぐにそれを転倒してしまう。2021/09/26

原玉幸子

1
著者の本は、実践生活を面白可笑しく哲学的に語る、或いは関わるエッセイがいいのですが、本書は正統なカント倫理学の解説(選書間違い!)でした。大半は用語をこねくり回す悪しき古い哲学講義の風であっても、「誠実性の原理を第一に幸福を第二に、その一致を最高善と呼ぶ」との著名哲学者の根本思想を理解するのは、(実践生活では何の役にも立たなくても)それはそれで知的な知識収集としていいと思います。(◎2019年・春)2020/04/03

ポルターガイスト

1
実践理性批判を読んだので読んでみた。全然カントのことちゃんと理解できてなかったんだなと思った。特に時間に関する視点は全くなかったのでそこまでカント倫理学が入り込んだ構造になってるとはと思い感動しました。あと個人的な関心として「どんな綺麗事言う人間も所詮は自分の人生をただ肯定したい(快楽を得たい)だけでしょ」という不信感が自分の中には常にあって,功利主義が最終そういうとこにしか行き着かないというのはすごくわかる気がします。それを乗り越える方法を模索するためカントはがんばってたのかなと思いました。2019/08/11

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