出版社内容情報
そもそも発達障害とはなにか。どう育てていったらいいのか。学校・地域の支援の現状は。最新の考え方と支援法がわかる!ひと目でわかるイラスト図解
《講談社 健康ライブラリースペシャル》
【発達障害を知る「基礎からわかる入門書」】
この本は、発達障害の入門書です。発達障害には自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD)など、いくつかの種類が知られており、それぞれを単独で扱った入門書もたくさん出版されていますが、それでもなおこの本をつくったのには、二つの理由があります。
ひとつは、発達障害のことをほとんど知らない人が最初に手にとる本が必要だからです。この本で発達障害全体の概要を学んでいただき、個々の発達障害についてさらに知りたい場合は、それぞれの入門書へと進んでいただければと思います。
もうひとつの理由は、ひとりの人のなかで発達障害の特性が重複することが、しばしばあるからです。ASDの本やADHDの本だけ読んでも、「うちの子の特徴にすべて当てはまるわけではない」、「本に書いていない特徴もある」などと感じられる方が多いと思います。近年、症状は一見少ないけれども複数の発達障害の特性が少しずつあるような子どもたちも、発達障害として把握され、適切な支援を受けるようになってきました。このような子どもには、診断名だけでなく、重複も含めた全体像として理解しないと、適切な対応ができない場合があります。「ASD」「ADHD」「LD」など、個々の発達障害について学んだあと、もう一度この本を読んでいただくことで、発達障害の総合的な理解が深まるのではないかと思います。
発達障害について知りたいと思ったとき最初に手にする本として、またある程度の知識を学んだあとにもう一度総合的に子どもの特性をとらえるヒントを得るための本として、本書をぜひ活用してください。(まえがきより)
【本書の内容構成】
1 発達障害とはなにか
2 「障害」をどう考えるか
3 誰に相談すればよいのか
4 家庭で親ができること
5 学校や地域で受けられる支援
本田 秀夫[ホンダ ヒデオ]
監修
内容説明
発達障害への対応は、理解からはじまります。医師などの専門家に相談しながら、発達障害についてよく考え、子どものことを理解していきましょう。理解が深まれば、必要な対応や支援もわかってきます。発達障害を知る、基礎からわかる入門書。
目次
1 発達障害とはなにか(ストーリー1 子どもに発達障害があるかもしれない…;発達障害とは1 発達の特性によって生活に障害が起こること ほか)
2 「障害」をどう考えるか(ストーリー2 この子には「障害」があるの?;理解・対応の基本 障害と考える前に「一種の多様性」として理解する ほか)
3 誰に相談すればよいのか(ストーリー3 病院やセンターに相談したほうがいい?;相談・受診の基本 子どもの生活のために相談・受診する ほか)
4 家庭で親ができること(ストーリー4 この子のために、親としてなにができるのか;家庭生活の基本1 親が子どもに合わせることが第一 ほか)
5 学校や地域で受けられる支援(ストーリー5 学校の先生には、なにをしてもらえるのか;地域生活の基本 適度に人を頼りながら生活していく ほか)
著者等紹介
本田秀夫[ホンダヒデオ]
信州大学医学部子どものこころの発達医学教室教授。特定非営利活動法人ネスト・ジャパン代表理事。精神科医。医学博士。1988年、東京大学医学部を卒業。同大学附属病院、国立精神・神経センター武蔵病院、横浜市総合リハビリテーションセンター、山梨県立こころの発達総合支援センター、信州大学医学部附属病院をへて、2018年から現職。日本自閉症協会理事。専門は発達障害の診療。約30年にわたって発達障害の子どもと大人の診察・支援をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イスタ
ヒラP@ehon.gohon
豊平川散歩
みつか
jenny