出版社内容情報
木原 浩勝[キハラ ヒロカツ]
著・文・その他
内容説明
宮崎駿監督と仕事がしたい!その思いからスタジオジブリに制作進行として飛び込んだ著者。記念すべき第一作『天空の城ラピュタ』その企画から公開までのすべてを語った感涙のノンフィクション。「パルス」この言葉に宮崎監督が添えていた意味とは!?新資料を元に、5つのエピソードと新章を加えた文庫決定版。
目次
スタジオジブリ入社への道
「この作品は失敗できない」
地蔵の人
フラップターの謎
愛された悪役「ムスカ」
馬車と喧嘩と原画頭
不思議のポムじいさん
予告編とテストフィルム
「馬之介」の思い出
神の降臨〔ほか〕
著者等紹介
木原浩勝[キハラヒロカツ]
1960年兵庫県生まれ。アニメーション制作会社・トップクラフト、パンメディア、スタジオジブリに所属。’90年『新・耳・袋』で作家デビュー。以来、怪談作品を次々発表。怪談トークライヴやラジオ番組も好評を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
70
すごく面白かった。木原さんが元ジブリのかただったことさえアニメファンなのに知らなかったよ……。セルアニメ時代ならではの苦労、なにより宮崎監督の気迫に緊張することしかり。真剣勝負で切り結ぶような制作現場だったんだなあ。その中でも木原さんと監督が独特のコードでつながりあっていらしたようで、うらやましいと感じてしまった。トトロ編も出ているようなので読みたい。2018/09/20
へくとぱすかる
52
「おや、こんなシーンがあったかな?」自分の記憶ちがいかなと思ったら、実は削除されたシーンだったりする。アニメとはいえ、リテイクはありうるわけだ。制作が大変なのは今では常識だが、30年前もそうだった。著者が宮崎監督にひかれてジブリに入って、最初の「ラピュタ」完成までを回想する。これは貴重な記録だろう。奮闘するアニメーターの姿には頭が下がる。2018/10/31
ヒデキ
32
「トトロ」を読んだ後で再読してしまいました。 制作進行というポジションだと見える景色も 他の方が書かれたモノとは、違うモノになるのが 判ります。いかに木原氏が、毎日毎日必死に仕事に取り組んでいる姿が、目に浮かびます 今の木原氏の声を思い出しながら読んでましたが、 それでよかったのか気になります。 宮崎監督が、木原さんをどう育てたかったのかも 気になってしまいました 2024/02/12
しーふぉ
22
ジブリの裏話しが好きなのは宮崎駿、高畑勲、鈴木Pが魅力的だからか、社の雰囲気が素敵だからか。本書はラピュタの制作について書かれています。スタジオ発足の1発目だけあり、失敗出来ないと宮崎駿さんも常に言っていたようで、緊張感ありつつもクリエイティブな充実感が感じられる。読んでいるだけでこちらも充実感が得られる。2022/08/11
本夜見
15
スタジオジブリがラピュタで始まった事すら知らなかった(恥)アニメ製作の裏側、興味津々で読みました。当初予定されていて変更になった設定、入りきらなくてカットされたシーン、ファンにとってはお宝情報の山ですね!(←ミーハー丸出し;)まるで監督の振るう真剣を、木原さんが白刃取りするようなやり取りが楽しいと言っては不謹慎かな? ラピュタ見直したくなりました。DVD見ようかなっ♪2018/09/26