出版社内容情報
シリーズ完結作!幕末と現代を結ぶ奇妙な“算額”。天才数学少女の真鍋波瑠は、幕末の和算家・橘実信との算法対決により歴史を改変してしまう。
代償は親友・千明が持つ波瑠の記憶と、タイムトンネルの消失。実信は、時を越えた好敵手である波瑠へと繋がる唯一の手がかり
ーー数式の謎を解くため革命前夜のフランスへと留学する。ふたりの数学者の知恵と願いが交錯するとき、信じられない奇跡が!?
向井 湘吾[ムカイ ショウゴ]
著・文・その他
内容説明
幕末と現代を結ぶ奇妙な“算額”。天才数学少女の真鍋波瑠は、幕末の和算家・橘実信との算法対決により歴史を改変してしまう。代償は親友・千明が持つ波瑠の記憶と、タイムトンネルの消失。実信は、時を越えた好敵手である波瑠へと繋がる唯一の手がかり―数式の謎を解くため革命前夜のフランスへと留学する。ふたりの数学者の知恵と願いが交錯するとき、信じられない奇跡が!?
著者等紹介
向井湘吾[ムカイショウゴ]
1989年、神奈川県生まれ。東京大学卒業。神奈川県立湘南高等学校在学中、日本数学オリンピック予選にてAランクを受賞し、本選に出場。『お任せ!数学屋さん』で第2回ポプラ社小説新人賞を受賞、2013年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
55
凄まじくスケールの大きな話になり、巻末の参考文献の多さにも納得。波瑠さん、肝座ってるなぁ。このまま時間旅行を続ける決心をしているところを見ると、続編を期待していいんですよね?2018/07/25
よっち
32
天才数学少女の波瑠と幕末の和算家・橘実信との算法対決により改変されてしまった歴史。代償として失われた親友・千明が持つ波瑠の記憶を取り戻すため再びタイムトンネルを繋ぐ術を探し求める第二弾。親友を救ってくれた波瑠へと繋がる唯一の手がかりを求め、普仏戦争時のフランスへ留学する実信。二人の想いが交錯して再会した彼らが直面する明暦の大火と算額における大切な存在。思っていたよりもずいぶんとダイナミックな展開になりましたが、二人の奮闘が大切なものを取り戻し、いろいろと繋がる形に収束してゆく結末はなかなか良かったです。 2018/08/05
assam2005
27
前巻で狂ってしまった歴史と、波瑠の周りの人達の記憶を取り戻すために奔走する2巻。舞台はワールドワイドにフランスと日本。フランスの必要…ある?算法対決…全然ない。全てを取り戻す手段がどうしてこういうことになったのか、どうも理解できず。あまりにも話が大きくなりすぎて、前巻ほどハマらず残念。この舞台となったフランスの歴史を知っていたら面白かったのかな?ラストは好きなんだけどなぁ。2018/10/14
マッちゃま
22
これって…もしかして「3」にイッちゃう?読み終えて、そう感じました。いや、キレイに纏まったと思います。前作が平成と幕末が舞台であったの対し、本書は内乱のフランスと少し状況の変化があった平成。オイオイこっから何処に向かうんだよ!?的な展開を見せつつ、むしろコリャ「3」まで引っ張るつもりだなぁ〜なんて予想しながら読み進めてたら、それが見事なまでにキレイなラスト。ちょい感動しつつ(嘘付け!目頭熱くなっってんジャン)いや〜良かったなんて思ってたんですがね、いやコレ「3」イクっしょ!?とも思う僕がここに居ます。2018/10/19
hnzwd
18
過去とやり取りができる算額を通じて情報を送ったことで、主人公である波瑠の住む現代へ影響が出てしまった前巻に続き、ズレてしまった歴史をどうすれば戻せるのか、という第二弾。算額を通じて情報をやり取りする、ってのも300年くらい前からアプローチしてる問題がある数学だからこそ、というのを出したかったのかな。ラストに向かう後半は若干ゴリ押し感もありますが、、着地しきったのはリッパ。2022/06/16