星海社新書
戦国僧侶列伝

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  • サイズ 新書判/ページ数 362p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065119990
  • NDC分類 182.8
  • Cコード C0276

出版社内容情報

太原雪斎、顕如、前田玄以……戦国史に名を残した僧侶約40名の生涯を概観し、歴史的に位置付ける。ファン必携の戦国僧侶紳士録列伝から、戦国時代の「僧侶」イメージを問い直す
戦国時代において、「僧侶」はいかなる存在だったのでしょう? 権力とのかかわりからか、太原雪斎、前田玄以、金地院崇伝、天海らの名が一般に知られていますが、実のところ、彼らに代表される「権力者のブレーン」といったイメージは、僧侶が担った役割の一部にすぎません。そこで本書では、宗派を問わず、戦国期に活動した僧侶約四〇人を選び、彼らの担った役割を見直していくことにしました。そして、そこから見えてきたのは、あまりにも多様な「俗世との関わり方」でした。近現代の一般的な「お坊さん」とはひと味もふた味も違う、「戦国の僧侶」。彼らについて知ることで、戦国時代のイメージも更新されることでしょう。

日本史史料研究会[ニホンシシリョウケンキュウカイ]
編集

内容説明

“僧侶”を知らずして、“戦国”は語れない。戦乱の俗世を駆けた「異能の僧」約40人の生涯から浮かび上がる、もうひとつの「戦国時代」―!

目次

第1章 信長の時代―僧と俗との間
第2章 信長の時代―戦国大名と宗教勢力との戦い
第3章 秀吉の時代―宗教秩序の再構築
第4章 秀吉の時代―東山大仏をめぐる僧の活動
第5章 家康の時代―関東の寺院
第6章 家康の時代―寺院政策

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホシ

21
う~ん、ちょっと専門的な内容で私にはとっつきにくかった。日本仏教の変遷から日本史を捉えようとする場合には良い一冊だし、初学者が手がかりとして手元に置くには良いかも。戦国時代は日本仏教の形骸化の萌芽期と見るのは納得できます。しかし、個々の僧侶の活躍を見ると、一概に良いとも悪いとも判断しがたく、それは、すなわち古代から現代に至るまでの宗教事情と変わらないような気もして、何とも評しがたいのが正直な感想。鎌倉期以降、為政者と民衆の”媒介”として仏教があったのかなというのが、私なりのすんなりといく理解です。2019/02/18

サケ太

20
僧侶、と言っても戦国時代の彼らの姿はどちらかというと政治や国の運営に関わって暗躍したものが主に思い浮かぶ(天海、金地院崇伝、太原崇孚など)。本書では、そんな僧侶たちのもう一つの姿を知ることが出来る。有名な人からそうでない人たちまで。有力者に擦り寄った(必ずしもそういうわけではないが)者から、有力者に対しても己を貫き通した者まで。その生き様は面白い。僧侶ってのは面白い。2018/12/05

さとうしん

13
一口に戦国時代の僧侶とは言っても、たとえば遊行僧の同念・普光ら、貴族化しつつあった本願寺宗主の証如・顕如・教如、皇族・摂関家出身の覚恕や道興・道増、大名・将軍のブレーンとなった雪斎・崇伝、「不受不施」をめぐり生前と死後に二度にわたって流罪を命じられた日奥、そもそも正規の僧侶であったかどうか意見が分かれる前田玄以とでは、その活動の意義や歴史的位置づけが異なる。面白いアプローチの仕方を見つけたなと素直に感心させられた。2018/12/08

六点

11
戦国から江戸にかけて、歴史の表舞台に多くの仏教宗派や僧侶が登場する。では、それら僧侶は具体的に歴史上にどのような足跡を記したか?を、蓮如や木食応其、天海に至るまでの小伝を中堅、若手の研究者達が描いた本である。天海が思いの外、きちんと宗教者をしていたり、意外の感を覚えた。しかし、当時の人々の信仰心の篤さと、僧侶たちのエネルギーの大きさは、一応、真面目な仏教徒と言うことになっているぬこ田にとっては、感動する物がある。人が死にまくるから、死んだらどうなるかみんな気になっていたわけであるからであろうね。知らんけど2020/06/12

スプリント

9
戦国大名に仕えて活躍した、太原雪斎や安国寺恵瓊や、戦国大名と争った本願寺一族、教義の布教に務めた木食応其など様々な分野で名を残した僧侶が取り上げられています。珍しいところだと前田玄以も僧侶としての実績が紹介されています。2019/02/23

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