出版社内容情報
心根やさしい１１歳の少年が次第に追いつめられる。その変化に誰も気づかない。ＭＢＥ勲章受章作家が少年の魂の叫びを抉りとった傑作11歳のフーパーのお屋敷に、家政婦の母親ともども住むすることになった同い年のキングショー。その日から、フーパーの執拗ないじめが始まった。二人の暗闘に、双方の親は全く気づかない。追い詰められるキングショー。そして、衝撃の結末が……。大英帝国勲章受賞作作家が描いた問題作。「ぼくはお城の王様だ」を改題。
スーザン・ヒル［スーザン ヒル］
著・文・その他
幸田 敦子［コウダ アツコ］
翻訳
内容説明
１１歳のフーパーの屋敷に、家政婦の母親ともども同居することになった同い年の少年キングショー。その日から、フーパーの執拗ないじめが始まった。二人の暗闘に、双方の親は全く気づかない。追い詰められるキングショー。そして衝撃の結末が。ＭＢＥ勲章受章作家が描いた問題作。
著者等紹介
ヒル，スーザン［ヒル，スーザン］ ［Ｈｉｌｌ，Ｓｕｓａｎ］
１９４２年、英国ヨークシャー生まれ。五作目の『城の王』でサマセット・モーム賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ω
36
最初から最後までイヤ〜なことが起こりそうで堪らん。キングショー頑張れ頑張れ！何度か勝利目前かと思ったけれど、どうしてもイヤ〜な方に転んでゆく。おかんがマジでイヤや(´-ω-`)2021/07/22
小夜風
30
【所蔵】子どもの頃やってもいないことで大人に怒られて、いくら訴えても聞いてもらえずどうして話が通じないのかと絶望したことをよく覚えています。そんな場面は子ども時代に何度もあったような気がします。この本は大人のために書かれた子どもの話ですが、大人になったら｢そんな些細なことで｣とか｢そんなことはすぐに乗り越えられる｣と思えることでも、子どもたちは絶望して深く傷ついて心は瀕死状態なのだということを、多分大人たちは忘れてしまうんだろう。私はフーパー以上にこの母親が不気味で嫌悪しましたが、同族嫌悪かもしれません。2019/07/09
KI
17
わかってほしい、それだけなんだ、いつだって。2018/08/20
sui
7
62。著者の本は「黒衣の女」に続いて二冊目ですが、個人的な感想として視覚化したほうが面白そうという印象が強いです。このお話も映画化したら（ものすごく嫌なお話だろうけれど）凄そう･･･。帯での煽りに構えながら読み進めてしまいましたが、読んでいる間の苛々や焦燥感には疲れたし、この結末しかあり得ないというのがまたどうにも言葉が見つからない。著者のあとがきを読んで更に言葉がない。悲しいかな、確かにそうかもしれないと思うから。好きな話じゃない。でも、あとがきの最後の一文の為ならこんなお話も必要なのかもしれない。2018/07/06
Book Lover Mr.Garakuta
6
図書館本：読了。俗に表れる子供同士の虐めが題材なので、少し暗いかと思うが、子供の心境を考えると早よ親も気が付いたらんかいと思う。根が深いので読むのがつらくなった。2018/11/11
