出版社内容情報
大地に記された人類の足跡、未知の地への飽くなき願望。時代の世界観を反映した地図の変遷を豊富な図版と興味深いエピソードで綴る。文字よりも古い歴史をもつといわれる地図には、その時代の人々の世界観が描かれる。それは豊かな想像力と確かな科学や測量が融合した、時代の観念の具象化だった。世界と日本それぞれに、人類はどのような観念を地図に描き、そして現実の世界とつなげようとしてきたのか。斯界の泰斗が、興味深い数多くのエピソードに160点超の豊富な図版を交えてつづる地図の歴史。長く読み継がれてきた歴史地理学の入門書、待望の文庫化!
世界篇
第1章 地図の起源
第2章 ギリシア・ローマ時代の地図
第3章 中世における世界図の退歩
第4章 近代地図のはじまり
第5章 地理的発見時代の地図
第6章 世界図における新大陸
第7章 メルカトルから近・現代地図へ
第8章 中国における地図の発達
日本篇
第1章 古代および中世の地図
第2章 近世初頭の世界図の発達
第3章 鎖国下の江戸時代の地図
第4章 蘭学と世界図
第5章 伊能忠敬の実測日本図の完成
第6章 北辺地方の探険と地図の発達
第7章 ヨーロッパの地図にあらわれた日本図の変遷
第8章 明治以降における近代地図の発達
織田 武雄[オダ タケオ]
著・文・その他
内容説明
文字よりも古い歴史をもつといわれる地図には人びとの世界観が描かれる。それは豊かな想像力と確かな科学が融合した、時代の観念の具象化にほかならない。人類はどのような観念を地図に込め、そして現実の世界とつなごうとしてきたのか―。斯界の泰斗が興味深い数多くのエピソードに百六十点超の豊富な図版を交えて綴る、最良の歴史地理学入門。
目次
世界篇(地図の起源;ギリシア・ローマ時代の地図;中世における世界図の退歩;近代地図のはじまり;地理的発見時代の地図 ほか)
日本篇(古代および中世の地図;近世初頭の世界図の発達;鎖国下の江戸時代の地図;蘭学と世界図;伊能忠敬の実測日本図の完成 ほか)
著者等紹介
織田武雄[オダタケオ]
1907~2006。京都帝国大学史学科卒業。関西学院大学、立命館大学、京都大学で教授職を務める。京都大学名誉教授、人文地理学会会長。専攻は歴史地理学。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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